二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 自分探し 【銀魂】 ( No.62 )
日時: 2011/01/09 22:09
名前: 海苔 (ID: 1Nlxg6y3)
参照: 君のための物語を書いてあげよう




あるところに一匹の狐が居ました。



狐は町を歩いて“ある人”を探し続けます。

狐は人に尋ねて“ある人”の情報を手に入れます。


時には刀を取り出して人を切ります。でも狐は優しいので殺しはしません。


そして、とうとう狐は“ある人”の居場所を突き止めました。月が真ん丸く光っています。




「やっと会える————」




口元は見えませんが、狐は笑っていました。


今回はそんなお話。




——


第二十六訓 やっぱり新シリーズ突入の場合って予告とかプロローグとか書いた方がいいもんなの





「シロキツネ?」


土方さんが藤月隊にしか頼めない仕事を持ってきた。正確に言うと他の隊は忙しいらしく、手の空いている私たちに回ってきたというわけだが。


「あぁ。最近、町をうろついていて人を切っているらしい」

「そーですか。それで特徴とかはなんですか」

「名前の通り白い狐——と、言いたいところだが正確には顔が見えないらしい」

「顔が見えない……ってセルティみたいな、そーいう」

「違う」


言葉を遮り一刀両断。ちょ、扱いがひどくないか副長。


「面をつけていて、それが白い狐なんだとよ」


そして土方さんは出て行った。
危険なので見回りは二組になって行動するみたいだ。これは当分の間、掟らしい。


「それにしても物騒だよね。ま、とりあえず頑張りましょう」


みんなが返答する。その後は通常に戻り仕事を始めた。
机に向かい、目の前にある紙につらつらと文字を書いていく。隊長らしい仕事だな。





数分後。
珍しくぽかぽかと暖かいため、いつの間にか私は半分寝かけていた。



穂乃嘉が毛布をかけて、裄乃たちが見回りに行き、春が土方さんと立ち話しているのが聞こえた。終は出かけていて、狼刀は沖田を探しに行った。つーか、あの2人単独行動するなよ。怒られるの私じゃん。


その音や物事が心地よく、いつの間にか眠っていた。