二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

ポケモン二次創作  【虹色の天空】 ( No.101 )
日時: 2010/12/04 19:52
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第二十一章 〜突入〜

デパート。大勢の買い物客が、同じ数の黒ずくめの人間に追い詰められていた。
ロケット団下っ端1(以下下っ端)「はははっ!このデパートは我々ロケット団が占拠した!」
買い物客1「ロケット団?三年前になくなったんじゃ・・・」
下っ端2「甘い!確かに三年前、幹部が根こそぎ逮捕された。しかし!まだ、真のボスとその後継者はまだだ!」
買い物客2「そんな!」
買い物客3「警察はまだか?」
下っ端3「ここで、宣言する。我々ロケット団の完全復k」
キオン「こらぁ!お前ら、何をしてる!」
下っ端4「何者だ!?」
エリカ「タマムシジムリーダーのエリカ!」
キオン「僕はキオン。彼女の援護に来た一介のトレーナー!」
エリカ「・・・正体を明かしても良いのでは?」
キオン「それは駄目だ。こいつらの仲間には、これからも会う事になるから。」
下っ端1「生意気だぞ!行け!ゴルバット!」
キオン「はやて、神速!」
《ゴルバットと、ロケット団の下っ端は倒れた!》
キオン「別に言わなくても、この程度の実力なら、問題ない!」
エリカ「ここは、お任せしました!さあ、皆さん!こちらに!」

買い物客1「リーダー、彼は大丈夫なんです?」
エリカ「問題ありません。彼は先程、ジム戦で私を完璧なまでに叩き潰しましたから。」
買い物客2「エリカさん!警察に連絡は?」
エリカ「それも問題ありません。彼が全て片付けてくれます。それよりも、皆さんの中で怪我をした方はいらっしゃいますか?」
買い物客3「大丈夫ですよ。誰も怪我はしていません。」
エリカ「そうですか。では、私もあちらに応戦に行きます。外で待機していて下さい!」
買い物客4「はい!」

5F
キオン「この程度か。おい、何故復活した?」
下っ端5「貴様などに話しt」
キオン「ああん?」
下っ端5「っこの間、ボスから全員に連絡が来た。そして、こうおっしゃったのだ。」
『ロケット団は、神聖ロケット団として完全復活するのだ。お前らは、その準備を行え。』
下っ端5「あれ程、自信に満ちたボスのお声を聞いたのは久しぶりだった!」
キオン「で、ここで高らかに宣言をしに来たってか。本当に、全員僕より年上なの?アホすぐるw」
下っ端4「何だと!貴様・・・」
キオン「はやて、火炎放射。」
《下っ端×2は倒れた!》
キオン「思ったよりも、事は進行しているのか。マズい・・・」

その時、独りの人物が現れた。
???「・・・何者だ?」
キオン「アンタか。事の発端は。」
???「いかにも。随分と部下達を、可愛がってくれたようだな。」
キオン「どーも。で、見る感じ、首謀者らしいな。名を名乗れ。」
サカキ「俺の名はサカキ。六年前、クレイに負けた元トキワジムのリ−ダーだ。」
キオン「僕は・・・」
サカキ「名乗らんでも俺は、お前を知っているさ。」
キオン「流石。で、何でまた復活したんだ?」
サカキ「俺の息子を探している。三年前、罪を犯したらしく、務所に居たと聞いた。」
キオン「その為だけに?随分と息子思いなんだ。」
サカキ「昔から、アイツは後継者を拒み続けているから、見つけて後継者にしようとは思って居ない。」
キオン「なら、今のままでいいんじゃない?彼も、犯罪者の父親になんか、会いたくないだろうし。」
サカキ「知ったかぶりは、止して貰えないだろうか。物凄く叩き潰したくなる。」
キオン「僕の事、知っているのなら手出しもそう簡単に出来ないんじゃない?」
サカキ「ふん。そう言う所は、父親と何ら替わらないな。」
キオン「!?僕の父さんを知っているのか?」
サカキ「・・・知らないのか?」
キオン「十五年前から、父さんは居ない。会って居ないどころか、生きているのかさえ知らない。」
サカキ「お前に、何もかもそっくりさ。その面構えも、漆黒の髪もな。」
キオン「っ!」
サカキ「思い当たる節でもあるか?」
キオン「・・・いや。今は、お前を警察に引き渡す事が先決だ。」
サカキ「そういう訳にも行かん。サイドン!地震!」
キオン「なっ!エリカさん、逃げて!」
ゴゴゴ・・・

エリカ「地震?このままでは、デパートが!」
???「ダイちゃん!穴を掘る!」
ボコッ!姿を現したのは、眠っているはずの彼女。
エリカ「エンジュちゃん!どうしてここに?」
エンジュ「それよりはやく!脱出しますよ!」
エリカ「まだ、彼が上の階に!」
エンジュ「え?お兄ちゃんが?でも!今、でないと!」
エリカ「崩れるっ!」

キオン「っうわっ!」
コンクリート壁が崩れ、キオンの横を掠めた。砂煙が上がり、意識は混濁する。慌ててはやてを戻す。
サカキ「来て貰う。これからの作戦には、不本意だがお前の力が必要だからな。」
キオン「なんだっと・・・」
サカキ「今に、抵抗さえできなくなるさ。ま、悪い様にはしないから、安心しろ。」
キオン「こ・・・んな、砂煙ゴホゴホッ!・・・」
キオンの意識が薄れ、その場に倒れる。
サカキ「言っただろう。物凄く潰したくなると。」
くつくつと笑い、地面に倒れこんだキオンを抱えあげた。
サカキ「ドンカラス!空を飛ぶ!」
地震によって空いた、大きな穴から脱出する。その直後、デパートは大きな音を立て崩れてしまった。


次回へ続く