二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【虹色の天空】アンケート中です。 ( No.144 )
- 日時: 2010/12/30 00:39
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第三十二章 〜れっつ、さいくりんぐ!〜
サイクリングロード。その名の通り、自転車が無いと先に進めない道。
ギンガとエンジュは、自転車を持っていなかったので、ここで立ち往生していた。
ギンガ「・・・どうしよう。」
エンジュ「そうですね〜。そのまえに、おなかすきました〜」
ギンガ「そこからなの!?」
エンジュ「お姉ちゃんとたびしてたときは、いらなかったですもん。」
ギンガ「・・・そうですかい。」
そんな2人に、神様が救いの手を差し伸べてく・・・
???「ギンガァァァ!!!」
・・・れたの・・・かな?
ギンガ「サトル!?」
エンジュ「サトルお兄ちゃん!?」
サトル「よくも俺を置いていったな!」
ギンガ「それは・・・」
エンジュ「わは〜!なんでここにいるの〜?」
サトル「これを渡そうと思ってね。ここを通る為の、重要アイテムだぜ!」
《エンジュは、自転車を手に入れた!》
エンジュ「わ〜、ありがとう!サトルお兄ちゃん!」
サトル「どういたしまして♪」
ギンガ「何故、ここに来た。」
サトル「俺は・・・。お前らに守ってもらうなんて、真っ平御免だ。」
ギンガ「・・・致し方ない。リオンもそうしただろう。」
サトル「分かってる。全部、ウツギ博士から聞いた。」
ギンガの脳裏に、ウツギ博士=役立たずという方程式が、成立した。
サトル「聞いて、自分の意思でここに来たんだ。」
ギンガ「・・・」
エンジュ「お、お兄ちゃん?」
陰湿な雰囲気を感じ取り、おろおろしながら2人を見上げる。
ギンガ「あ。エ、エンジュちゃん。大丈夫。喧嘩なんかして無いからね。」
サトル「あ、ああ!そうさ!喧嘩してないよ、俺達!」
エンジュ「ほんとうに・・・ですか?」
困ったように言うエンジュが、リオンと重なって2人は慌てふためく。
結局、ゴタゴタが収まったのは、サトルが現れたから三十分程後の事だった。
話に決着が付き、三人仲良く自転車お披露目。
エンジュ「わ〜!きいろだ!ピイカラーだー!」
サトル「俺は青。で、ギンガが・・・」
ギンガ「何で俺の自転車が、ピンクなんだぁぁ!!」
サトル「プッ。仕方ねーだろ?エンジュちゃんにぴったりの大きさの自転車が、黄だけだったんだから。」
ギンガ「質問の答えになってない!おい、交換しろ。」
サトル「断る。男として、ピンクはキツイ。」
ギンガ「俺だって、無茶だ!」
エンジュ「アタシがかわろうか?」
ギンガ「いらないよ!大体、エンジュちゃんのサイズじゃ小さいし。」
サトル「と言う訳で諦めろ★」
ギンガ「後でぶっ潰す・・・」
サイクリングロード外。
スキンヘッズ1(以下スキ1)「おいゴラァ!ココは俺様達、カントー死社(グループ名の一つとでも思ってください。)のテリトリーだぞゴラァ!」
スキ2「んだとゴラァ!ここは、我がカントー最恐雷打亜厨(ライダーズ)のテリトリーだぞボケェ!」
サトル「うわ・・・喧嘩してるよ・・・」
ギンガ「関わるな。面倒なことになるだけだぞ。」
ところが。
エンジュ『ケンカはだめです!みんな仲良くしなきゃ、めっですよ!」
待て待て待て!!何で堂々と、あっちの人に叱咤してんの!?(ギンサト意見)
スキ3「ぁあん?んだとクソガキ!俺様に叱咤すんのかよ!」
エンジュ「アタシは、だめなことをいったまでですから!」
スキ2「ケケッ!クソガキの分際でぇ!」
何で怖くないんだよ!早く謝って逃げてきなさい!(ギンサト心の声)
エンジュ「アタシ、ジムバッジ五つもってるんですよ〜?」
処世術(タマムシでも使用。)のようだ。
スキ4「!?マチスさんを倒したのか!」
スキ5「このガキ・・・」
エンジュ「もう!ピイ!十万ボルト!」
ギンガ「!?不味い!サトル!」
サトル「ああ!ワタッコ!眠り粉!」
《ピイは眠ってしまった!》
エンジュ「お兄ちゃん!?」
サトル「人間に向かって、十万ボルトなんて使っちゃ駄目だ!」
ギンガ「力加減が出来ないピイなら余計にな。」
エンジュ「でも!」
サトル「ここは俺たちが片付けるから!後ろに下がってて!」
スキ2「おい!俺様達を誰だと思ってるんだ!泣く子も黙」
ギンガ「気だけ強い、ただのトレーナーだろう。」
サトル「力は、ポケモンに頼ってな。」
スキ3「んなろぉ・・・言いたいだけ言いやがって!」
スキ4「一時休戦だ!まずは、このクソガキ共をぶっ飛ばす事が先だぜ!」
ギンガ「やれやれ・・・サトル。例のパターンでよろしく。」
サトル「OK。いけっ!オーダイル!」
ギンガ「フーディン!」
スキ1「ああ?俺達とやろうっての?」
スキ5「いい度胸じゃね?いけ!サイドン!」
サトル「・・・久しぶりだな。お前とバトんのは。」
ギンガ「そうだな。じゃ、行くか。」
サトル「覚悟しろよ?」
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数分後。そこには、屍と化したスキンヘッズらが山になっていた。
サトル「こんなもんか。」
ギンガ「騒ぎになる前に、先に行こうぜ。エンジュちゃん、行くよ!」
エンジュ「は、はい!」
エンジュは思った。
お姉ちゃんよりも強い人は居ないかもしれない。だが、お姉ちゃん並みの実力を持った人は居る。
しかも、自分にこんなに近い所に。
サイクリングロードを抜けたら、叱られるんだろうな。
現実逃避したエンジュは、2人の後に付いていくように自転車を漕ぎ出した。
次回へ続く