二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【虹色の天空】アンケート中です。 ( No.166 )
- 日時: 2011/01/14 22:01
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第四十章 〜全てが動き出す〜
再び、ヤマブキシティに戻って来た四人。方法は・・・
ギンガ「ありがとうございました、サンダー。」
サンダー「礼には及ばん。すぐに、ファイヤーとフリーザーにも話をつけんといかんし。」
エンジュ「すっごかったですー!伝説のポケモンのせなかにのって、空を飛んだんですよー!」
ティア「私も、久々に元の姿に戻れて、嬉しかったです♪」
サトル「てゆーか、誰か見てたらヤバくね?」
それについてはご安心を。だって、現在の時刻は真夜中ですからー!(子どもは早く寝ないと駄目ー!)
エンジュ「あふ・・・」
ティア「エンジュさんも眠そうですし、ポケモンセンターへ参りましょう。」
いつの間にか、「ティア」の姿に戻り、エンジュを連れて行く。
サトル「あー、俺も一旦ポケモン達預けてくる。」
ギンガ「ああ。分かった。」
サトルが、ポケモンセンターへ入ったのを確認し、サンダーを見る。
サンダー「覚悟は出来たようだな。銀の光よ。」
ギンガ「ええ、お陰様で。所でサンダー、一つお願いが・・・」
サンダー「何だ?」
ギンガ「———。」
サンダー「!?そ、それはいかん!ルギア様の折角の思いやりを・・・」
ギンガ「私は。神々を巻き込みたくないのです。お願いです!場所は判明してるのです。」
サンダー「しかし、あの者達にはどう説明するのだ?」
ギンガ「ご心配なく。ポケギアに、伝言を残しておきました。それには、ある場所のデータが入っています。」
サンダー「・・・まさか。」
ギンガ「ええ。御察しの通りです。俺がその地を知っているのは、組織の・・・」
サンダー「ボスの子どもだからか。」
ギンガ「その通りです。だから、連れて行って下さいませんか?ショウエンタウンへ。」
数時間経っても、ポケモンセンターに来ないギンガ。
サトル「こんな時間に外で何してるんだ?そろそろ消灯の時間だぞー。」
ポケモンセンターの外に出たサトルは、ギンガを発見する事が出来なかった。
サトル「ギーンガー!?何処だぁぁ!?」
名を呼んでも、返事が無い。胸騒ぎが起こる。
サトル「アイツ・・・まさか!」
ティア「サトルさん?如何しましたか?」
サトル「ギンガの奴・・・どこかに行っちまった・・・」
ティア「ええ!?真ですか!?何故?」
サトル「俺が知るか。何処へ行きやがった・・・ん?」
ポケギアに、留守番電話が一件入っていた。番号を見て、誰が送って来たのかがわかった。
サトル「ギンガ!なんだこれは・・・」
ティア「センターの中で、再生してみましょう!」
サトル「ああ!」
センター内。
エンジュは、とうにベットの中で夢の中である。
サトル「・・・再生するぞ。」
ティア「はい。」
ラティアスの姿となっているティアが頷き、サトルが恐る恐る再生ボタンを押した。
暫くの沈黙の後、保存された声がゆっくりと語りだした。
『行き成り、訳も話さず出て行ってすまない。しかし、俺は皆を巻き込む気は無い。
・・・と言うよりは、巻き込みたくない。だが、何処へ行くかだけは伝えておこう。
俺の行き先もとい、リオンが居る所は・・・ショウエンタウン。
トキワの森の奥深くにある、小さな町だ。俺の憶測だが、エンジュちゃんの『真の故郷』だと思う。
ミウタウンにも、組織の連中はいた。コガネと言う男、あいつだ。
だが、リオンとM2が居る所は、人目の付かない田舎の森の中に、存在する。
それが、ショウエンタウン。簫の音が、苑(艶やか)に流れる町——という意味だ。
親父が何故、その地を本拠地に選んだのか。理由は、エンジュちゃんに関わる事だと思う。
【トキワ(常盤)の守り人】。ポケモンの傷を癒す事が出来る者達が、生まれる所だからな。
何かしらの、特別な力があると親父は踏んだんだろう。
・・・どうやら、それは当たったらしい。M2は『ほぼ』誕生した。まだ、完全体とは言えないが。
そして、一番の疑問。『リオンが攫われた理由』。
俺なりに推測してみた。・・・あくまでも、情報などをまとめ、俺の意見を入れただけだから、真実味はないが。
——M2は完成していない。ましてや、人間の遺伝子も、持っているらしい、奴を従えるのは並の人間では無理だ。
だが、ポケモンである事には代わりない。そして、俺達はポケモンと意思疎通が出来る【伝エル者】。
俺よりも力の強いリオンだ。きっと、親父が思った通りの成果を出してしまうだろう・・・
リオンの為にも、事を治めて来る。・・・だからさ、全てが終わったら・・・』
『また、三人で旅をしよう。』
ツーツーツー・・・
サトル「・・・」
ティア「・・・三人なんて、許しませんわ。私も、エンジュさんも付いていきます。五人で旅をしましょう。」
サトル「・・・そうだな。で、ラティアス。どうしようか?」
ティア「勿論、追いかけます。そして、皆で戦いますわ。」
サトル「そうだな。・・・エンジュちゃんはどうする?」
ティア「私が連れて行きます。彼女を、置いて行くのも何なので。」
サトル「じゃー、早速行くか。」
ティア「これは、最優先事項ですものね。お兄様も、きっとあちらに向かっている筈ですし。」
サトル「M2を止めて、リオンを連れ戻す!行くぞ!」
ティア「仰せのままに。」
次回へ続く