二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 最優秀賞とか・・・色々びっくりです ( No.180 )
- 日時: 2011/01/16 17:45
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第四十一章 〜全てを鎮める為に〜
ショウエンタウン。トキワの森の奥深くに、静かに存在する町。木々の木漏れ日が温かい。
サトル「ここが、ロケット団の本拠地・・・」
エンジュ「・・・ふしぎなところだね。」
ティア「何かを感じるのですか?エンジュさん。私も先程から、何か感じるのです。」
エンジュ「うん。お姉ちゃんみたく、ポケモンの気持ちはわかんないけど・・・」
ティア「——何が起こる分かりませんから、私も元の姿に戻っています。」
サトル「エンジュちゃん、全てのポケモンをボールから出しておきな。」
エンジュ「え?」
サトル「何があるか分からないからな。ギンガが、俺たちを置いて行ったって事は・・・」
ティア「それなりの危険はあると言う事ですわね。」
サトル「ああ。じゃ、行くか。リオンを助け出す為、M2を止める為にも。」
アジト内
サカキ「本当か!?」
下っ端「はっ!ギンガ様、ご帰還でございます!」
サカキ「そうか!」
バガッ!!ガラガラガラ・・・
サカキの隣に居た、下っ端が吹き飛ぶ。いや、壁が破壊されたと言う方が正解か。(何の正解?)
炎タイプの技で攻撃させたのか、焦げ臭い煙が上がる中、一人の少年が立っていた。
???「久しぶりだな、クソ親父?」
サカキ「・・・ギンガ!」
誰だって、己の息子が殺気立った顔で壁を破壊し、こちらを睨んでいれば、不安になるだろう。
しかし、この父親に関しては理由が分かっているので無表情で返す。
サカキ「ギンガ、何処に居た?父さん、心配してたんだぞコノヤロー。」
ギンガ「悪いな。俺はお前の悪行を止めに来たんだよ。・・・リオンは何処だ?」
サカキ「父さんに向かって、お前って何だ。」
ギンガ「M2って言う、人工のポケモンを創ったんだってな。どんだけ寂しいんだよ。」
サカキ「・・・いくら愛息子でも、教える訳にはいかん。暫く・・・眠っててもらう。」
ギンガ「何を・・・」
サカキ「R、M2に指示を。」
現れたのは、Rと、見たことのないポケモン。ミュウに似ている。
R「・・・催眠術。」
ギンガ「ぐあっ・・・リ・・・」
《ギンガは眠ってしまった!》
サカキ「傷付けずに、部屋に運べ。ああ、M2はこちらだ。」
R「・・・何故。息子ニ手ヲアゲタノデスカ。」
サカキ「お前には分からんだろう。さあ、ごちゃごちゃ言わないで運ぶんだ。仕事はまだあるんだぞ。」
R「・・・断ルト言ッタラ?」
サカキ「リオンが、どうなってもいいのか?俺の研究が捗るから、いいがな。」
R「ッ・・・汚イデス。サカキ様。」
サカキ「汚くて結構。行け。」
とある一室。ギンガはそこに運び込まれていた。
ギンガ「・・・・うあ?」
R「目覚メタノデスネ。大丈夫デシタカ?ギンガ様。」
ギンガ「リオン!?どうしたんだその口調は!」
R「私ハ、リオン様デハアリマセン。サカキ様ニヨッテ創ラレタコピーデゴザイマス。」
ギンガ「な・・・は・・・え?」
R「正確ニハ、リオン様ノ思念体。ソレガ私、Rナノデス。」
ギンガ「・・・じゃあ、リオンはいまどこに?」
R「ロケット団ノ、メインコンピュータ室ニイラッシャル筈デス。」
ギンガ「・・・今からリオンを救いに行く。R、案内をしてくれないか?」
R「私ハ、サカキ様ヲ裏切ル事ガ出来マセン。私ハ、彼ニ創ラレタノデ。ダカラ・・・」
ウイーン。室内の全てのドアが開いた。
R「ココカラ、見送ル事シカ出来マセン。申シ訳アリマセン。デスガ、貴方様シカ、リオン様ヲ救ウ事ハ出来ナイト思イマス。貴方様ニ賭ケマス。ドウカリオン様ト、ミュウツーヲ救ッテ下サイ。」
ギンガ「R・・・M2には、ちゃんと名前があったんだな。」
R「エエ。アクマデモ、リオン様ガオ付ケシタダケデスガ。」
ギンガ「じゃー、ミュウツーの名付け親を連れてくる。君はここで待ってて。」
R「御意。」
ギンガが出て行った後、ズルズルと壁伝いにずり落ちるR。
R「・・・コレデヨロシカッタデスカ?」
彼女は空に向かって語りかける。そこに誰か居るのだろうか。
R「ソウデスカ。デハ、私ノ役目ハ無事・・・果タセタノデスネ。少シ、休憩ヲ頂キマス。」
Rの瞼がゆっくり降りる。その途端、光が彼女の体を包む。
R「リオン様。記憶、オ返シシマス。コノ後ハ・・・任セマシタヨ。」
満足げに目を閉じたR。次に目を開く事は無く、光に溶けて行った——
下っ端「ギンガ様!いままでどちらn」
ギンガ「火炎放射!」
下っ端「うぎゃぁぁ!!」
ギンガ「リオン!どこだ!メインコンピュータ室はっ!?」
???「お兄ちゃん!」
ギンガ「なっ・・・!」
???「勝手に、一人で行くんじゃねーよ!俺らは仲間だろ?」
ギンガ「サトル、エンジュちゃん、ラティアス・・・」
サトル「全く。勝手に一人で行くなよ!」
エンジュ「アタシたちも、たたかうっていったじゃん!」
ティア「私達も、共に往くとサンダー様に誓ったではありませんか。」
ギンガ「しかし・・・」
サトル「大丈夫だって!所で、リオンの居場所は分かったのか?」
ギンガ「・・・ああ。このアジトの、メインコンピュータ室に居るらしい。Rから聞いた。」
サトル「Rって、リオンじゃなかったのか?」
《ギンガ君が訳を説明しております。暫くお待ち下さい。》
エンジュ「じゃー、Rっていうのは・・・」
ティア「リオンさんのコピー・・・思念体と言う事ですか。」
サトル「ま、人工のポケモンを創りだすほど科学力があるんだ。出来ない事は無いんだろうな。」
ギンガ「だが、何故リオンのコピーを創ったのか。それが分からないんだ。」
サトル「そんなの、リオン助けたら分かるだろ。行くぞ。」
ギンガ「・・・ああ!」
次回へ続く
・・・パーセンターさんのコメで分かったのですが、最優秀賞にえらばれれるー!!
びっくりだー!!