二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【虹色の天空】アンケート中です。 ( No.197 )
- 日時: 2011/01/22 22:14
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第四十五章 〜負けませんから〜
リオン「ここからは・・・私自身の戦いだから。後は任せて!」
サトル「リオン・・・良かった。無事だったんだ・・・」
エンジュ「お兄ちゃんじゃなくって、お姉ちゃんだったんだね。戻ってきてくれて、よかった!」」
リオン「——全部、片付いてから話すわ。だから、今は私に戦わせて。」
サカキ「ウインディ一匹でか?相手は、そいつらのポケモン共を、一網打尽にしたんだぞ。」
N「・・・」
リオン「だから?勝算データは、全て頭に入ってる。サカキ、アンタじゃ、ミュウツーの力は引き出しきれない。」
サカキ「そこまで豪語するならば、やってみろ!」
リオン「勿論!予告しましょう。この戦い、10分で終わらせると!」
一同「!!」
サカキ「・・・言ったな。N、やれ。」
N「畏マリマシタ。私自身、リオン様ニハ負ケタクアリマセン。」
リオン「まさか、自分と戦う事になるなんてね・・・でも、絶対勝つ!」
ギンガ「何でもいいから、一旦降ろしてくれぇ!」(この後、無事に降ろして貰いました。)
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N「ミュウツー!サイコキネシス!」
リオン「はやて、神速!」
サトル「あのミュウツーと、ほぼ同じスピード・・・!しかも、リオンを乗せたまま・・・」
ギンガ「流石、リオンのポケモン。あんな化物と、互角なんだから。」
リオン「火炎放射!」
N「カワシテ、スピードスター!」
リオン「影分身!」
サカキ「・・・信じられん。ミュウツーの出す技を、全てかわしているなんて・・・」
エンジュ「いいぞー!お姉ちゃん!」
ティア「エンジュさん、今の内に皆さんの回復を!」
エンジュ「は〜い!」
リオン「りゅうが、はやて、ダクト・・・ミュウ!ポケモンの思いを踏みにじった、アンタだけには負けないんだからね!N!さっさと、私の中に戻りなさいよ!」
N「オ断リデス!ミュウツー!———」
リオン「・・・」
ギンガ「今のリオンじゃ、何を指示したのかが分からない!Nは、力を司る思念体だ・・・」
サトル「じゃあ、どうするんだよ!」
ギンガ「俺に聞くな!」
エンジュ「お兄ちゃんたち、ポケモンの、回復おわったよ・・・」
サトル「サンキューな、エンジュちゃん・・・って!?」
エンジュ「す、ごく・・・ねむいよぉ。むにゃ・・・」
《エンジュは、眠ってしまった!》
ティア「エンジュさん!?・・・力を使い過ぎたようですね。もう、回復は出来ません。」
ギンガ「そうか・・・無理をさせたな・・・こんなに小さいのに。」
サトル「後は、俺たちに任せておいて。ティア、エンジュちゃんを安全な所に避難させてくれ。」
ティア「はい!分かりましたわ。」
リオン「ふふ・・・残念だったわね。貴女の考えは、全部分かってるのよ!何たって、貴女は私なのだから!」
N「ソンナ事・・・!行クノデス!」
ミュウツーが、ウインディの後ろを取った。そして、そのまま突っ込んで来る。
はやて「ヴォン!?」
リオン「はやて!竜の波動!」
N「!読マレテイマシタカ!ナラバ——」
リオン「何度やっても、同じ。全部分かるって言ったでしょう?私をなめないで貰える?」
N「クッ・・・」
サカキ「N!いつまでごちゃごちゃしている!?さっさと片付けろ!」
N「・・・ハイ。ミュウツー、アノ技を使ウノデス。」
ミュウツー「ミュウ・・・?」
リオン「・・・たしかミュウツーの覚える技は・・・」
N「早ク!z」
リオン「自爆!!駄目ぇ!はやて!突っ込んで!」
N「!?」
気が付いたら、ウインデイの炎が周りをぐるりと囲んでいた。ウインディの上に、リオンは居ない。
そして、一瞬の内にサカキの後ろを取っていた。そのまま、ラリアートを決める。
サカキ「がぁっ・・・」
リオン「あの時の仕返し!ざまあみろ〜♪」←二十章の件。
サカキ「・・・っ!そんな前の事を、引きずってるのか?」
リオン「あら〜あ?この状況で、私に指図する心算なの?ふっふっふ〜・・・」
サカキ「ぎゃあぁぁあぁぁ!!痛い!痛い!Rより力強いー!腰がーー!!」
サトル「鬼だ・・・」
ギンガ「・・・」
N「ミュウツー!サイコキネシスデ、サカキ様カラリオン様ヲ引キ剥ガシテ!」
リオン「甘い!ミュウツーを見てみなさい!そんな事出来ないと思うけど?」
あまりにサカキの状況が凄惨過ぎたので、ミュウツーを見ていなかった皆さん。
慌てて振り返ると、サカキに飛び掛る前に指示していたのであろうか。
ウインディが、ミュウツーを押している。
ミュウツーがサイコキネシスを出せば、それよりも早く火炎放射が飛んでくる。
素早く間合いを取ろうとすれば、前より近くに近づいている。技を出そうにも、間が無さ過ぎる。
前よりも素早く、技の威力も強く。尚且つ、目の色が変わっている。
リオン「頑張って!」
久々に聞く主人の、たった一言。その一言が、その生き物の全てを動かしている。
忠誠心、とだけでは片付けられない。それ程の大きな『絆』が、人間とポケモンの間にあった。
サトル「これが【伝エル者】の、『真の力の使い方』・・・」
ギンガ「・・・俺も負けちゃいられねえ。折角、エンジュちゃんが回復してくれたんだ。俺だって、【伝エル者】!さっきとは、何もかもが違うって事を、親父に教えてやる!バクフーン!!」
サカキの、たった一つのミス。それは、リオンを『怒らせた事』。
それは、どんな核爆弾のスイッチを押すよりも、恐ろしい事である。
そして——。『絆』の前には、どんなものもひれ伏してしまうのであった・・・
次回へ続く