二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【虹色の天空】アンケート中です。 ( No.219 )
- 日時: 2011/01/27 23:31
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第四十九章 〜終焉の序奏曲〜
ミュウ「ミュ〜♪」
ミュウツー「・・・」
リオン「——伝わったみたいね・・・。ミュウツーにも。」
ギンガ「リオン、大丈夫か?顔色悪いぞ。・・・もしかして、」
リオン「んー、大丈夫よ。心配ないって☆」
ワタル「なら、構わないが・・・」
サカキ「今のうち・・・」
サトル「そうはいくか!くらえ!オーダイル、波乗り!!」
ワタル「ちょっ!ええ!?」
ギンガ「ちょっと待てやぁぁ!!ここで波乗りって何て死亡フラg」
リオン「サトル!辞めて止めて待ってー!ここには、もう戦えないポケモンが二匹もいるのよ!少しは鑑みなさい!」
サトル「あ・・・」
ギンガ「逃亡か・・・心配は要らない。——な、ラティアス。」
一同「!?」
いつの間に居たのか、ラティアスもとい、ティアがサカキを抑えていた。やっぱり、腰が心配。
ティア「はい、ギンガさん。エンジュさんの事は、お兄様に頼みました。ホウオウ様達が、ここを完全包囲しております。それに、ジムリーダー達も。もう、逃げ場はありません!」
ギンガ「よくやった。・・・さあクソ親父、どうする心算だ?」
サカキ「・・・ニドキn」
リオン「無駄だと言っている!もう、お前は逃げる術を無くした。ミュウツーが、この私に従った瞬間。その時お前には、全ての可能性が消失した。さっさと諦める事だな。」
サトル「リオン・・・口が悪すぎる・・・」
サカキ「・・・ふふふ・・・俺の理想郷は、叶わなかったのか。ポケモン共を人間が操る事で、完成する完璧な世界は・・・無理だったって事か。コイツが居る限りは・・・」
リオン「私だけじゃない。この場に居る全ての人間。サトル、ギンガ、エンジュちゃん・・・ポケモンを、友達だと想う人間が居る限り、お前達悪は、永久に望みが叶う事は無いんだ。」
サカキ「ははは!・・・そうか・・・俺はここまでだったか。」
サトル「さあ、警察に連行しよう。ギンガ、いいよな?」
ギンガ「・・・」
リオン「———。ギンガ、サカキと少し話す?捕まれば、簡単には会う事は出来ないし。」
ギンガ「・・・いや、大丈夫だ。色々、整理したい事もあるし。・・・父さんにも。」
サカキ「!!」
リオン「うん。分かったわ。じゃ、警察に来て貰おうかしら。」
サトル「呼んでくる!後、エンジュちゃんも!」
ティア「私が連れて行きますわ。人間の姿なら、怪しまれる事も無いですし。」
リオン「ええ、お願い。私も、少し・・・整理したいから・・・・・」
ギンガ「リオン!?」
あっという間に倒れこんでしまう。長い間の、一人一人の記憶が、一気に流れ込んできたのだろうか。
最早、リオンの体と心は、限界に達していた。
ギンガ「・・・三年前と同じで、無茶しやがって・・・どれだけ心配したと思ってるんだよ。」
三年前よりも大きくなったものの、自分の方が更に大きくなってしまったので、やっぱり小さい。
それでも、誰よりもポケモンと人との絆を尊ぶ人。儚げで、逞しい。
リオン「スウ・・・」
ギンガ「お疲れ様、リオン。」
ワタル「ギンガ君、君も疲れてるだろう。あんなに短時間で、沢山力を使ったんだから。」
代わろうか?という申し出を断る。リオンに比べたら、こんなの通常運転だ。大体、軽いし。
それよりも・・・
ギンガ「ミュウツーは、どうなってしまうのですか?」
ワタル「う〜ん。俺が判断するのは出来ないよ。協会が、決めるだろうな。」
ギンガ「じゃあ、一応・・・モンスターボールに入れときましょう。ポケモンだし。」
ワタル「そうだな。——あれ?ミュウは?」
ギンガ「あれ?いつの間に・・・何処に行ったんだ?」
サトル「おーい!逮捕してもらったぞー!これで、ロケット団は完全に制圧されたぞ!」
ワタル「ああ!すぐに行くよ!ギンガ君、行こうか。皆待ってる。」
ギンガ「・・・はい。行くぞ、ミュウツー。」
ポケットには、ミュウツーが入っているボール。背には、眠りに入っているリオン。
抱えなおして、外へ出て行く。終わったのだ。全てが・・・
アジト外。
沢山の人間が行き交う。立場は色々だ。警察、ロケット団員、一般人。
ギンガ「・・・終わったんだな。」
サトル「ああ。これで、もう・・・リオンがたった一人で頑張る事は無いぜ!」
ギンガ「おいおい、何呑気にしてるんだ。見てみろ。」
サトル「?」
何処の会社が居ないのかが分からない位、沢山居る報道陣。リポーターらしき人物達が、一斉に駆け寄ってきた。
リポーター1「貴方達ね!再び訪れた、カントーの危機を救ったのは!」
リポーター2「君の背中の女の子は、行方不明になっていた、リーグチャンピオンだよね!これは、一体どう言う事なんだい!?そこの所を詳しく!!」
リポーター3「こっち向いて!質問に答えてくれるかい?」
サトル(どうするんだよ、この人達。リオンを早く病院へ連れてかなくちゃいけねえのに!)
ギンガ(聞くな!困ってるのは俺の方もだ。第一、リオン背負ってるの俺だぞ!?)
途方にくれる二人。未成年がいきなり大人達に囲まれ、マイクを向けられたら、困るのも当然か。
次回へ続く