二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【虹色の天空】 ( No.34 )
- 日時: 2010/11/04 22:50
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
第七章 〜其の頃ジョウトでは〜
リオンが誘拐されてから、早一ヶ月。今回は、残されたあの人視点のお話です。
ジョウト地方、ポケスロン会場。
サトル「オーダイル!!行けぇ!」
ハジメ『おお〜っと!パワーコース、ブレイクブロックにて、今回初参加のサトル選手!あっという間に、百枚突破だぁ〜!これはいきなり、優勝候補に躍り出たぞ!!』
サトル「おらおらおら〜!!!」
ハジメ『タイムア〜ップ!ブレイクブロック、1会戦トップ通過は新人アスリート、サトル選手だぁ〜!』
・・・皆さんお分かりだろうが、現在サトルは臨界点突破状態にある。
何故かと言うと・・・
以下、回想シーンあーんど、サトル視点!うざいかもしれませんが、お付き合い下さい。
一ヶ月前のワカバタウン、ウツギ研究所にて。
ウツギ「ええっ!?嘘でしょ!?あ・・・事実ですって、そんな冷静に言われてもっ!」
ウツギ博士の叫び声に俺、サトルは思わず振り返った。
ウツギ「サトル君・・・非常事態発生だ。」
いつもの、のほほ〜んとした顔ではなく、真剣な面持ちの博士。顔には冷や汗がダラダラと・・・
俺はいつも通り、今は諸事情があってここに居ない、あいつのポケモンの世話をしていた。
(詳しくは、前作の【金の瞳、銀の翼】をご参照あれ〜☆以上、宣伝でした〜★ BY作者。)
話が、作者のせいで反れた。元に戻そう。
いつに無く真剣な顔だったから、俺も珍しく真剣な顔で聞く。
サトル「博士・・・何があったのですか?」
・・・内心、オーキド博士に隠してた不祥事や、ゴタゴタがばれてしまったのだろう。
そう考えていた。
ウツギ「サトル君、落ち着いて聞いてね?」
そう、前置きして博士は言い放った。
「現リーグチャンピオンである、あのリオンちゃんが・・・誘拐された。」
俺は、思わず日付けをポケギアで確認してしまった。今日って、4月1日だったけ?
ウツギ「サトル君・・・今日は、4月1日じゃないよ。僕も、冗談は言って無い。」
サトル「いや・・・でもっ、リっ、リオンがですか?あいつに限ってそんな事・・・」
ウツギ「だから僕も驚いてるんじゃないかぁ〜。僕は、寿命が5年は縮まったよ・・・」
すみません、それが紛れも無い事実だとしたら、俺は十年、いや十五年縮まりましたよ。
てゆーか、死んでいいですか?
ウツギ「まだ、信じられないようだね・・・一応、リーグに行って、確かめようか?」
俺は、無言でピジョットを出した。
更に回想シーン続行。
ポケモンリーグ内、事件が発生した室内に案内されたサトル。(と、ウツギ博士。)
(リオンの抵抗による)凄惨とした現場を想像していたのだが・・・
大きく割られた窓以外は、全く荒らされていない室内に、物品的証拠もほぼゼロ。
あのリオンが、無抵抗で攫われたのか・・・そんな状況に、唖然とするしかなかった・・・
そんな俺が何よりショックを受けたのは、彼女の髪の事だった・・・
俺は、こう言っちゃうのは恥ずかしいのだが、リオンの髪が大好きだった。
いつも、こっそり触って怒られて。で、また触って怒られて・・・の繰り返しだったが。
見ているだけでも、そりゃあ綺麗だったさ。美しいと一言では言い表せない、漆黒の長い髪。
・・・なんて、思い出すだけで恥ずかしくなっちゃうよ、ホント。
ウツギ「それにしても、随分無造作に切断されてるね。あんなに綺麗だったのに・・・勿体無い。」
悲しそうにウツギ博士が話す。
俺は、少しでも情報がほしくて警察官に質問する事にした。
サトル「すみません、リオ・・・いや、チャンピオンが攫われた時、四天王の皆さんやスタッフはどうしていたんですか?」
警察官「君は?」
サトル「俺は、彼女の幼馴染ですよ。証拠なら・・・」
警察官「ああ、サトルさんでしたか!失礼。」
サトル「え・・・?あ?あの・・・?」
警察官「会長から、直々にお話は聞いております。貴方は、まず疑われる事はないですよ。ご安心を。」
会長。俺は知っている。会長は・・・リオンが珍しく、すぐに心を開いた数少ない一人。
俺に関しては・・・聞かないでくれ。思い出すだけで泣ける。
警察官「ああ、皆さんは会議室で会談をしていたそうです。監視カメラにも映っていたので、証拠はあります。」
サトル「その時、チャンピオンは?」
警察官「会議に参加していたそうですが、気分が優れないと、個室に移動したそうです。」
サトル「その隙を狙われて・・・それで、手がかりはあるんですか?」
警察官「お見せした物意外は、ありませんでした。」
サトル「そうですか・・・ありがとうございました。」
回想シーン終了
・・・それ以来、ずっと彼はこんな調子である。
ハジメ『おめでとう!パワーコース優勝者は、初参加のサトル選手だぁ!』
サトル「はは、どうも・・・」
ハジメ『どうしたんだい?あまり嬉しそうじゃないけど・・・』
サトル「・・・」
ハジメが握っていた、マイクを奪いとると・・・
サトル『リオンー!!何処なんだよ!!早く帰って来いッ!!』
そう叫んで、会場を後にしたサトル。
後に「彼女に振られて、腹いせに参加したおセンチ選手」と言われ、ちっとも嬉しくないサトルだった・・・
次回へ続く
今回は、今まで全く出番の無かったサトルのターン!でした。
サトル「ずっと俺のt(以下略)」
さて、次回は普通に進めていこうと思います。