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ポケモン二次創作  【虹色の天空】 ( No.90 )
日時: 2010/11/28 13:32
名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)

第十八章 〜初めての事〜

ジョウト地方、ある町のポケモンセンター
感動すべき再会・・・かどうかは不明だが、三年ぶりの再会を果たした者達が居る。
サトル「・・・博士の言っている事は、全て事実なのか?」
ギンガ「ああ。俺も、信じたくないがな。」
例えば、この二人。サトルとギンガ。三年前は、敵であったが、味方でもあった。
どういう意味かと言うと・・・話は、三年前に遡る。

以下回想シーン(分かりにくいけど、サトル視点)
三年前、ロケット団との戦いが終わり、何もかもが終わった時。
もっとも、リオンにとっては一つの大きな戦いが、終わったに過ぎないのだろうけど。
リオンが、戦いの事実を大人達に報告している時、俺達は外で待っていた。
サトル「なっ!ギンガ!嘘だろ!?」
ギンガ「嘘は付いてない。俺は、きちんと罪を償う。その為に、一度ここを離れる。」
サトル「いや、でも!でもさ!」
ギンガ「お前が言いたい事は分かる。どうせ、「ここまでの活躍をしたんだから、見逃してもらえるさ!博士だって、許してくれる!」・・・こんなものだろう。」
サトル「ご名答。」
ギンガ「それじゃ、何の意味も無いだろ?罪は罪。どんなに冤罪になるような事をしても、換わらないさ。」
サトル「でも・・・今のリオンには、お前が必要だ。」
ギンガ「・・・」
サトル「俺と違って、お前はリオンと同じ力がある。同じ人間なんて、今までリオンの周りには居なかったから。」
ギンガ「・・・」
サトル「もし、急にお前がリオンの前から消えたら、情緒不安定なリオンは、きっと・・・」
ギンガ「確かに、リオンと同じ力は俺だけかもしれない。ただ、リオンは俺だけを必要とはして無い。」
サトル「は?」
ギンガ「リオンは、俺を必要としてるかもしれないが、同じぐらいにお前も必要としてるぞ。」
サトル「!?」
ギンガ「聞いてるぞ。確か、お前って「リオンの力を認めた、初めての赤の他人」だって?」
サトル「赤の他人っていうのは辞めてくれ。辛くなるから。」
ギンガ「マツバさんは、初めてったって遠い親戚だろ?言い方によれば、お前の方が特別だぞ。」
サトル「あ!」
ギンガ「俺に関しては、認めた奴が今刑務所に居るんだぜ?遥かにマシじゃねえか。」
サトル「何か、スマン。」
ギンガ「気にするな。慣れてる。」
サトル「・・・そうか。でもアイツ、忘れてるかもしれねぇ。後、俺ヘタレだし。」
ギンガ「俺が言いたい事、分かるか?」
サトル「・・・いや。」
ギンガ「サトルは、謙遜しすぎなんだ。少しは、信頼されてるって思ってもいいんじゃないか?」
サトル「え!?」
自分達は、言う所のライバルの筈。(何のって?それを言っちゃ、お終いじゃないか!)
何故、俺に有利な事を言うんだ?
ギンガ「ライバルには、最高のコンディションで勝ちたいからな。いくら勝ってもお前が弱けりゃ、意味無いし。」
サトル「何だと!?」
ギンガ「おいおい、俺の気遣いを理解できないようじゃ、一生リオンになんか分からないぜ?」
サトル「うっ・・・」
痛いところを突かれた!全く、コイツは何でこう、痛いところを突く天才なの!?
リオン「居た!2人ともー!お話終わったよ!」
サトル「なっ!リ、リオン!」
ギンガ「よう、リオン。どうだった?」
リオン「う〜ん。私よりも、ギンガが言った方がいい事が、多かったと思うのよね。」
ギンガ「そうか。後で行くよ。」
リオン「そうそう、サトル!ウツギ博士が呼んでたよ。何か用があるんじゃないかしら?」
サトル「お、おう・・・分かった。」
リオン「うん!後でね!」
天然って怖い。うん、可愛すぎるよね。俺の顔がにやけていない事を祈ろう。

リオン「・・・何の話してたの?」
ギンガ「んー。何でも。」
リオン「そうなの?」
ギンガ「ああ。そういえば俺、リオンに聞きたい事があるんだけど。」
リオン「何?」
ギンガ「力を認めた奴のことなんだけど・・・」
リオン「あ、サトルから聴いたのね!」
ギンガ「まあ、そんなとこだ。」
リオン「う〜ん・・・実は、十年ぐらい前にサトルよりも早く、私の力を認めてくれた子がいるの。」
ギンガ「え?」
リオン「しっかりと覚えて無いけど、確か・・・私と同じくらいの歳の男の子だったかなぁ。」
ギンガ「へえ。」
リオン「半泣きで、慰めてくれたんだよ。」
顔こそ覚えてないけど、とてもやさしかったの。微笑みながら話す、彼女を見て少し微妙な気持ちになった。
リオン「あ、そう言えば。・・・!」
ギンガ「どうした?」
リオン「え、あ・・・一つ聞いてもいい?」
ギンガ「何?」
リオン「・・・十年前に、ジョウト地方に来た事ある?」
ギンガ「そう言えば、親父に付いて行った事があった。確かその時・・・」
漆黒の髪の女の子に出会った事が・・・
リオン「それでねっ・・・その子が、確か・・・ギンガと同じ・・・紅い髪だっ・・・た気がするの。」
ギンガ「!?」
リオン「多、分・・・人違いだと・・・思うんだけど・・・ね?」
ギンガ「・・・十年前、リオンと同じ髪の女の子に会った事がある。」
リオン「やっぱり!」
ギンガ「俺達って、十年前にも逢っていたんだな。」
リオンの顔が、珍しく紅く染まる。こんな顔、始めて見た・・・
リオン「嘘!」
ギンガ「何を今更。出会って、もう何ヶ月経ってると思ってるんだ?」
リオン「・・・」
ギンガ「お互いよく、今まで気付かなかったな。」
リオン「確かに。」
サトル「おいゴルァ!」
リオン&ギンガ「!?」
サトル「お前らっ、何してるんだ?」
リオン「何も無いよ。ね〜ギンガ♪」
ギンガ「ああ。そうだな、リオン」
サトル「え〜・・・」

回想シーン終了
サトル「あの時は、本当にショックだったぞ。」
ギンガ「ふん。あの後死にそうな顔してたくせに。ショックだったろうが。まさか、一番を取られるとは思わなかっただろ。」
サトル「ぶー」
ギンガ「あ。だから、俺にとっても初めてだったって事だぜ。お前、本当に不憫だよな。」
サトル「くそっ!って、おい!今はそれどころじゃねーだろ!捜索しないと!」
ギンガ「そうだな。」


訳分らんところで次回へ続く