二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ短編〜cosmos〜 ( No.9 )
日時: 2010/10/31 21:22
名前: 癒玖刃 ◆GdYtMY4AZo (ID: QJSI9r3P)

噂、噂、噂、噂がこの国を飛び交っている
悪い噂ばかりだ……。いい噂などない。あったほうが凄い
ほとんどが緑の国との戦争のこと、緑の髪の女達の事、カイト王子とミクさんの関係のこと、反対勢力が立ち上がったこと、処刑された大臣の娘の戦士のこと、いろいろあった

「王女、反対勢力軍が攻めてまいりました」

「さっさと粛清しなさい」

いつもと同じ事を言うリン
どういうときも冷たく対応する

「そ、それが……家臣たちは逃げ出し、さっき出した兵がもうすでに撃退されています」

「ど、どうすればいいの?レン……」

猫に追い詰められた鼠とでも言おうか、今ボク達は袋の鼠
王女が捕まり、断頭台にたつ……それが本来あるべき姿なのだろう
でも、ボクはそんなことはさせない!
ボクはリンを助けるためにいるんだから

「リン。良く聞いて
今からボクの服とリンの服を入れ替える
そして、リンはボクとして、召使として逃げる
そうすれば完璧でしょ?」

「で、でもレンはどうするの?」

少し意味が分かっていないようだ
まぁ、理解できるほうが凄いと思う。こんなことを普通は言うはずがない

「ボクがリンの代わりになる……
でも、いつか会えるから……ね?」

「で、でもそれじゃぁレンがっ!」

「ボク達が入れ替わっても誰もわからないと思うよ?
だから、ボクが持っているほかの服を着て逃げて!」

「うん……分かった、レン!またいつか会えるよね
ぇ!
絶対会えるよね!」

リンはボクと入れ替わり逃げる
ボクは王女になって佇む
そして、反乱軍が入ってくる
どうやらボク、いや……私を探しにきているようね

「私はココにいる!
王女はここにいる!」

反乱軍と私以外いない城に声が響き渡る
少し声が違うが何とかなるだろう

「いたぞ!王女を捕まえろ!」

「リン王女、貴女のせいでミクは……ミクはタヒんだんだぞ!」

「あらぁ、誰の事かしらぁ〜」

そういった。知っているけど知らない振りをする
本当は心の中では泣いている
ホントはころしたくなかった。でも、リンの命令は絶対

そして、城の中に頬をビンタする音が響き渡る
カイト王子がボクの頬を叩いたのだ
今、自分を笑う者達に笑われていてもどうでもいい

「っ!この、無礼者!」

「コイツを牢に閉じ込めておけ!」

そうして今、牢屋にいる
大臣の娘、メイコが来た

「オマエ、王女ではないな」

「な、何を言うの?私は王女よ!」

「いいや。オマエは召使だな
逃がしてやっても良いんだぞ?本当のことを言え」

「ばれてましたか……じゃあ