二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボーカロイド】ミクの初恋☆ ( No.11 )
- 日時: 2010/10/26 21:30
- 名前: 紫陽花 (ID: 2dlf7754)
第四話 私と貴方は、運命だったのでしょうか・・。
「ミク姉ー、元気だしてよー。つまんなーい。」
「リン、今ミク姉は落ち込んでるんだから!」
「んなこと関係無いでしょ!このバカイト!」
ドカッ
「うわぁ・・クッションがクリティカルヒット・・。」
「レンもあんな風になりたい?」
「いや・・。」
・・・隣で、リンちゃんやレン君の声が聞こえる・・・・・。
でも、私の頭の中は、あの人のことで一杯だった。
・・・私、何で逃げちゃったんだろう。
もしかしたら、あの人とまだ話してたかもしれない。
もしかしたら、歌を歌ってたかも。
それが、ぐるぐる。
・・・・
どうして?
「あ、ミク姉!また来たよ!」
「え?」
「あの人が!」
うそ!やった!
また話せるかもしれない・・・
それだったら、幸せなことだよね!
「あの、すみません。ちょっと良いですか?」
「・・・どうしたんだろう、中々こっちに来ない・・・?」
「うん・・。あ、もしかして・・・!」
「え?何かあったの?ミク姉。」
「うん、さっき来た時に私、逃げちゃったんだ・・。」
「あ、だから元気無かったの?!」
「うん・・・せっかく話せるチャンスだったのに・・・。」
「いや、話すことは無理だって。私達は、歌う時以外に動いちゃいけないから・・ってまさかミク姉!!」
「うん・・・動いちゃったんだ・・・。」
「えぇぇぇぇ!!そんんんんなーー!」
「リンちゃん・・・でも、もしかしたら、そのことを話してるのかもしれない・・・。」
「ミク姉・・・。」
「だったら・・・どうしよう・・っ・・!」
「大丈夫だよ!だって、それだったら話しても良いじゃん!」
「でも、私逃げちゃったんだよ?!・・・嫌ってるかもって思ってたらどうしよう・・。」
「ミク姉・・・。」
コンコン
あ・・・・
間違いない。
あの人だ・・・!!
「あのさ、この曲作ったんだ。歌ってくれない?」
私に・・・?
「あ、店長には許可取ったから。」
そう言って、紙を見せてくれた。
題名は・・・
『永遠の愛。』
それを見せると、その人はニコッと笑ってくれた。
・・その笑顔に、私まで笑顔になる。
私だけの太陽みたいに。
傍の電話から紙が届いた。
・・店長に許可取ったのは、本当だったんだ。
私のために。
・・・嬉しかった。
「明日、歌ってね。楽しみにしてるから。」
私は、こくんと頷いた。
あの人は、また笑ってくれた。
今は私の宝物。
明日、あの人の笑顔をもっと見るんだ・・・
楽しみだな・・。