二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボーカロイド】ミクの初恋☆ ( No.26 )
- 日時: 2010/11/03 14:24
- 名前: 紫陽花 (ID: xwGoecEw)
from Y to Y
『ねぇ、行っちゃうの?』
でも、貴方は返事を返してくれなくて・・・。
『ねぇ、本当に?嘘でしょ?』
それでも、心の何処かでは、本当に行ってしまうと思ってしまう・・・。
でも、そんなの認めない。
『行かないで!・・・行かないで!・・ねぇ・・・。』
・・・でも、君は行ってしまった。
だから、私も行くわ。
貴方とは、別の道を歩むけど。
ポロッ・・・
・・私・・やっぱり
貴方のこと、忘れられない・・・。
ゴシッ
「涙落ちる前に、行かなきゃ。」
貴方と居た、幼き頃の私。
幸せだった・・・本当に・・。
強がって、貴方に嘘を付いた。
『幸せすぎるのは嫌い。』って。
だから・・・貴方は・・・
ポロッ・・
強がって、手放した・・・
私の・・・貴方と幸せになるっていう、理想の
未来
ミライ
みらい
もう、取り戻せない
願い
ネガイ
ねがい
私の自宅のワンルーム。
すこし広く感じてしまう。どうして?
ああ、そっか。
『貴方ガ居ナイカラ・・・。』
こんなに狭い、ワンルームだったのにね。
前まで貴方が居た、心の隙間。
少しずつ、広げていくようだ。
前までより、少し長く感じるこの一分一秒。
君のコトを思ってしまう・・・。
君と、過ごせたらな・・・と。
でも、願うコトさえも許されない世界なのかもね。
たった一つの嘘、私の放った嘘でさえも、
君の涙を、生んでしまう。
涙は、見たく無いのに・・・。
君を泣かせるコト、私が嘘を付くコトが罪だというのならば・・・。
私は数え切れない程の罪を重ねてきた。
それでも、これだけは嘘じゃ無い。
君のその手に触れたコト。
君の隣で、そっと生きようとしたコト。
今を一つ、拾って記憶する度に、
過去を・・・貴方を一つ捨てるような・・・
有限である記憶と時間の中。
そこに居座った・・・ただ、それだけの私の存在なんて・・・
貴方は、覚えててくれないんだろうな・・・・・。
もう、二度と戻れないの?
貴方の居た、私の幸せだった時間。
もう、会えないの?
貴方と———————
ここは、始まりなの?
新たなる私の。
それとも、終わり?
貴方を失った私の。
2に続く!