二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボーカロイド】ミクの初恋☆ ( No.30 )
日時: 2010/11/06 20:35
名前: 紫陽花 (ID: eHYT4YxF)

第十話 貴方を思う気持ち。


「アズマさん・・・!」



何で・・・どうして・・・?

でも、それよりも。


私のコトを忘れて無かったのかも。

そんな気持ちになった。



「ほら、ミク姉。言って来な!どうしてこんな事したのか。と、ミク姉の気持ちを伝えて来なってば!」

「頑張れ、ミク姉。」

「リンちゃん・・・レンくん・・・。言って来る!・・・ただ、パソコンに来ればだけど。」

「それなら大丈夫でしょ。」

「そうかな・・・。でも、」

「そんなこと無いですよ。だって、ミク姉さんは素敵な方ですから。」

「そ、そうかな・・・」



カツ・・ン



ここからなら、どこのパソコンから見たって届くよね・・・。

それと、アズマさんの顔を見て話せる。


「ミク姉、これ!アズマさんが落としていったの!」

「え?何?これ・・・。」



それは、ボカロ同士で話せる電話の番号だった。

多分、GUMIさんの物。

だって・・・アズマさんは、私の番号を知らないはずだもの。



「リンちゃん、見せて。」

「あ・・はい。」


とにかく、電話すれば分かるハズ。



プルルル・・・プルルル・・・



ガチャッ



「あの・・・GUMIです。」

「はい、初音ミクです!えっと、アズマさんのGUMIさんですよね?」

「いえ・・・私は、マーサさんの物です・・・人違いなら切りますけど。」

「え?アズマさんの物じゃ無いの・・?・・あ、そっか、貴女か私が違う名前を教わったんだ。」

「そうかもしれませんね。それで、ミクさんが他社のボーカロイドに何の用だったんですか?」

「・・・私はただ、アズマさんの気持ちが知りたかっただけで・・・。」

「そうですか。では切りますね。」

「ちょっと待ってください!私、貴女に勝負を挑みますっ!私が勝ったら、私がアズマさんのボーカロイドになりますっ!」

「えぇ!?・・・・・・・・・・分かりました。でも、承諾は取ったのですか?」

「・・・それは・・・。」

「それに、貴女みたいな市販のボーカロイドが言う話じゃありません!」

「でも、私は・・・アズマさんが好きだから!」

「そうですか。だったら良いです。会社ごと勝負です!・・でも貴女達は数が多いので、私は貴女達以外と言う事でどうでしょう?」

「分かった。こっちには、リンちゃんやレンくんだって居るんだからねっ!」

「では、後日改めて電話致しますっ!それでは!」


ガチャンッ



「ミク姉?どうしたの?」

「いや・・今の聴いて分かろうよ、リン。」

「挑戦したの。GUMIさんに。」

「そうなの?!」



後は、向こうの出方を待つだけね。