二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボーカロイド】ミクの初恋☆ ( No.38 )
- 日時: 2010/12/27 13:35
- 名前: 紫陽花 (ID: RZ8p8W3p)
第十四話 表裏一体。
「こ、ここが・・・ミリアムさんの家・・・・。」
ようやく、無責任双子を説得して地図を描いて貰い、歩いて来たのだが・・・。
ここまでで3時間掛かったのよ!!!
えっと、整理するとね。
1、飛行機から降ろしてもらい、地図を描いて貰った。
2、だが、その地図がテキトーすぎて分からなかった。
3、書き直して貰ったが、ローラさんが破いた。
4、仕方無く、地図を印刷してもらった。
ここまでで約2時間・・・んで、残りの1時間はね・・・。
5、でも、ルートが遠回り過ぎて余計掛かった。
6、そして、迷った。
7、なので、道を訊いた。
んで、今に至る訳なのですが・・・。
全部あの双子の所為だ!!!!
もう一度会ったら、絶対コテンパンにして、リンちゃんにロードローラーを貸してもらって、轢く!!
もうそれ位しなきゃ気が済まないもの!!
あ、いけない。
さっさと入んなきゃ。待ってるんだもんね。
ピーンポーン
「誰?」
「あの・・初音ミクです・・・。初めまして・・・。」
き、緊張し過ぎてどもっちゃう〜〜〜!!
「そう、じゃ開けるわね。」
ガチャ・・・
え?!嘘!!
こんの重そうなドアが音も立てずに開いちゃった・・・。
聞こえたのは、開錠する音だけだったし・・・。
「初めまして。私がミリアム。貴女のコトはあの二人からちょっと聞いたわ」
「は、初めまして。・・・あの『二人』?」
なんか嫌な予感がする・・・。
しかも、大波乱の予感もする・・・。
あ、冷や汗出てきた。
「あ、ミクさん?」
「あ〜!!ミクっち!遅いな〜!!」
正解。
私の予感は当たらないで欲しいと願っていたが、当たってしまったようだ。
あ〜ぁ・・・帰りたくなっちゃった・・・それも一瞬で。
「どうして・・・二人共?」
「そ・れ・は・・・」
「ミクに渡した地図が・・・・遠回りだったコトに・・・気付いて・・。」
やっと気が付いたのか・・・。
・・・・いや、レオンさんは。
ローラさんは発声練習の為だけに来たと思う・・・。
だって、顔が語ってるもんね。
『久しぶりに歌、歌えるんだ〜!!楽しみ〜〜!!』って。
一方、レオンさんの顔は・・・
『ヤバい・・・遠回りお地図渡しちゃった・・・お、怒られる〜〜!!』って顔。
姉だけを怒るから心配しないで良いよ、レオン。
姉には容赦・・しないけど。
「さ、入って。紅茶はアールグレイで良いかしら?」
「あ、はい!お気遣いありがとう御座います!!」
「俺はアッサムで!」
「私はフランボワーズで!!ミルクたっぷりね!!」
・・・この二人には、緊張と遠慮という言葉は無いのね。
大体、あるか分からないのに・・・。
「じゃ、マスターお願いします。」
マスター任せですか・・・、ミリアムさん。
「それじゃ、発声練習場へ行きましょ。」
「待ってました〜!!」
あれ?紅茶は・・・?
と、思いながらもローラさんにズルズルと引っ張っていかれるので言えない。
ど、どーなっちゃうの〜〜?!