二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボーカロイド】ミクの初恋☆ ( No.44 )
日時: 2011/01/12 14:51
名前: 紫陽花 (ID: VGf3vERk)

第十五話 穢れなく蒼を重ねて、いる。






「さ、着いたわよ」



こ、ここが発声練習場・・・・。

広い!そして、・・・・何でこんなモノがあるのかな・・・・?



まず、・・・室内にジェットコースター。

天井突き破ってるし・・・。マスターは何て言ってるんだろう・・・・?



「よ〜し!アタシは最初にアレやる!!」


ローラさんの言う『アレ』とは、・・・・某ネズミ大国のエレベーター・・・。

ま、正確に言うと、・・・『タワーオブテラー』なんだけど・・・。



「さ〜!!ミクっちも一緒に乗ろーよ!!楽しいよ〜!」

「え、ええぇぇぇ?!?!?!こ、これに乗るの・・・?怖いんだけど・・・。」

「それはいーから!だってここ、ちょっと楽しくなる様にってさ、本物のゆーれいが住んでんだよ!!?こ〜んな楽しいトコないじゃん!」


え?今、なんて・・・?

確か、『本物のゆーれいが住んで』・・・・怖いよ〜〜!!!

楽しくはならないよ〜〜・・・・。


多分、この二人と私は、精神構造が違うのかもね。

こんなに怖いトコに平気で乗っちゃうんだもん。




「んじゃ、お願いしま〜す!」

「はい、分かったわ」



ポチッ






ガダァァァァン




「え?」



ゴォォォォ・・・・・






な、何で・・・?


私、このエレベーターには乗らなかったよね・・・?

しかも、周りを見るとレオン君やミリアムさんまで乗ってる。


じゃ、じゃあ、このエレベーター、・・・・周りの人間は全て乗せる設計にしてあるの?!

・・・・誰がこんなの作ったんだろう・・・?

あ、ミリアムさんかな・・?


いや、違うと思う、・・・けど。


ミリアムさんがこんなに楽しそうな顔をしてるって事は、・・・・ミリアムさんなのかも・・・?



って・・・・




「きゃああぁぁぁぁああああ!!!」




こんなに速いなんて聞いてないよ〜〜〜〜〜!!!!!


相変わらず皆さんは笑顔のまま落ちて行ってるし・・・・。




「降ろして〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」





ゴォォォオォォォォオオオオオ・・・・






お、終わったぁ〜〜・・・・。


「楽しかったでしょう?ミクちゃん」


ミ、ミリアムさん・・・・すんごい笑顔・・・・。


裏切る訳にも行かないしな・・・。


「はい、・・・楽しかったです・・・。」

「良かったわ、楽しんで貰えて!じゃあ、早速だけど次行きましょう」

「はい、・・・えぇ?!次あったんですか?!」

「勿論。だって、楽しいじゃない?」



じゃあ、このさらに上の悪夢が・・・あるってコト・・・?

それだけは遠慮させて!!心から〜〜!!!



「じゃ、ミクさん。次はアレです」


あ!ちゃ〜んとした所だ・・・!

というか、武道館みたい。


・・・・室内ってトコから違うけど!




「じゃ、中入って下さい。セットは終わりました」

「わ〜!楽しみ〜〜!!!」



中に入った私は、一瞬にして固まった。



中にあったのはステージではなく、・・・・・一面の風船だった。