二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボーカロイド】ミクの初恋☆ ( No.45 )
日時: 2011/01/15 21:16
名前: 紫陽花 (ID: Vnyl4jks)

第十六話 全ての言葉は、無駄となる。






「ふ・・・風船?!」

「えぇ、そうよ」

「よ〜し!行っくよ〜〜!!」


そうローラさんが叫ぶと、風船に向かって突っ込んで行った。

・・・い、痛くないのかな・・・?

あ、風船だから痛くないのは分かってるけど!



「ここは、奥にカラオケがあってね、それを盛り上げる為のパーティーグッズよ。風船は。後、ここはステージだから気をつけてね」

「あ・・・・はい・・・・」

こ、こんなにパーティーグッズがあるの?!

ありえない・・・ステージが埋まってるよ?!


「じゃあ、早速行きましょうか?」

「はい!」

まぁ、どんな形であれ、歌えるのは良い。

だって、楽しいし、アズマさんも、きっと・・・・。



ううん、きっと違う。

GUMIを調教してなんて、居ないもん!!!



「ミクちゃん?大丈夫?」

「ミ・・ミリアムさん・・・大丈夫、です」

「そう、・・・あら、先に双子が歌うわよ。下がって」

「は、はい!」




ゴォオォォ・・・・・




キ、キレイ・・・澄んだ歌声・・・!

でも、でも、・・・この猛突風は何?!

うぅ・・・しかもミリアムさんはちゃんと普通の顔で目あけて、見てるよぉ・・・・!!!

ど〜して〜〜〜??!




「どうだった?ミクっち!!アタシの歌!!」

「とっても上手でした!キレイで、澄んでて!!」

「ホント?!ありがと〜!じゃあ次は、ミクっちが歌って!!」

「え・・・?で、でも、・・・私、下手ですよ・・・?」

「良いって!変な所はアタシ達が直すからさっ!」

「は・・・・はい・・・・・」




コツ・・・・




うぅ・・・何で私がこんなデカいステージに・・・。

き、緊張するよ〜〜!!

精神年齢低いとは言え、皆先輩だし、歌上手いし、・・・緊張する〜!!



「えっと、じゃあ、メルト歌います」


「ガンバレ〜〜ミクっち!」

「頑張ってください、ミクさん」

「頑張ってね〜!!ミクちゃん!」



・・・あぁ、皆に聴いて貰えるなんて、何時ぶりだろ・・・。

祝福されながら、笑顔で笑いながら。

心の底から楽しく歌えるのは、きっと随分昔ぶり。


・・・・・皆の為にも、私は歌うんだ。





「ありがとう、・・・御座いましたッ!!!」