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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: VOCALOID物語 ( No.74 )
- 日時: 2010/10/31 16:11
- 名前: 無幻 (ID: 8hgpVngW)
- 参照: りんね、リンネ。壊れていく、この世の輪廻転生。
■[MIKU] リンネ *。+゜ 01 ゜+。*
ああ、此処は何処だろう。
ふわふわ、浮かぶ。…夢の中?
ああ、ダアリン。私が一番愛するダアリン♪
黒い羊?あまり可愛くない…。ダアリンの方が可愛いわ。
黒い羊が呟いた。
「白線よりお下がりよ
鈍色電車通り去って」
白線、白線?無いわ、無いじゃない。
ああ、要するに危険だから一線を越えるなって?
…仕方が無いわね。
今度は猫。やっぱりダアリンには敵わないわよね。
隣で猫が問いかけた。
「アナタは何処に向かうんだい
ここらも直に死んじまって」
ふぅん、知らない。
だって、目的地なんてないもの。
あ、ダアリンがいるわ。ふふ。
赤の手首携えて
あらあら血が、紅い血が、流れ落ちていく。
ふわり、ふわり。落ち着く所があればいいのに。
私は一人、根無し草。ずっと、ずーっと漂うだけ。
ああ、まだ?何時まで歩こう。
錆びた水を飲み込んで、
次の駅。
またどうか、どうか愛を。
私に愛を頂戴。
帰りの電車は何処にも無いわ。
進む以外に道は無い。
教えてダアリン、ダアリン、ねえダアリン。
声が、ダアリンの声が、聞こえた気がした。
ねえダアリン。私は此処よ!
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