二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: VOCALOID物語 ( No.98 )
日時: 2010/11/02 17:07
名前: 無幻 (ID: 8hgpVngW)
参照: すまんのぅ、こんな小説だが楽しんで欲しいぜよ。


■[MIKU] マトリョシカ *。+゜ 02 ゜+。*


あーあー。あああ、また狂い出す。


あ、マトリョシカっていうのはねー…

「アンタはマトリョシカか。どんどんどんどん器ごと小さくなるのぅ。」
「うっさいっ!説明の途中っ!あと、私の器はグミなんかよりもずーっとずーっと大きいもんっ!」
「…何の説明を誰にしとんじゃ。やめんしゃい、酒が不味くなる。」
「アンタ何歳よっ!まだ未成年でしょうがっ!」
「本気だよ思ってるんか、嘘じゃき。」

やめだやめだ、相手にならない。
相手のペースに翻弄されちゃだめだっ!

「ああ、お姉。ちょ」「黙れぃ!」

グミが(あ、間違えた。変人だ。)冷めた目で此方を見る。

な…なんだよぅ…

って怖気づいてみたり。なんちゃって。

「お姉、——が死んだ。」
「え?何々?何言った?」
「お兄が…死んだ。此処、見んしゃい。」

グミ(変人)が新聞を此方に渡す。
私は食い入るようにそれを見る。凝視する。

「…×× ××(23)、海で溺死。首には跡が…?」


わははは、嘘だよ。
こんな嘘で私を騙そうなんて百年早いわ、若造が。

あーぁ、ホント…


嘘だと、良かったのに。

私の耳の感度が悪いのかな?

「ばか、ちゃんと見んしゃい。現実を受け止めんしゃい、お兄は死んだ。それが真実じゃき。」

いやいや、感度は良好。問題なし。

「えへへ、全部全部笑っちゃおうぜ♪」
「…ほたえなや。しゃんとせぇ。」


わははは、もう止められない。

                グミ
バイバイだよ、愛する愛する我が妹ちゃんよ。

ほらほら、世界の温度が溶けていく。


兄さんが、死んだ。




最愛の人が、死んだ。