二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN!】 風、来たる。 【第五話更新】 ( No.16 )
日時: 2010/11/02 22:17
名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: 1EjfiyJS)

—第六話—



「あれ、山本。櫻井さんと一緒だったんだ?」


山本と共に教室に戻ると、花瓶の水替えをちょうど終えた沢田がそう言った。
隣に立つ彼は、よっ、と片手を軽く挙げて頷く。


「山本くんの部活が終わって、ちょうど水道のところで会ったんだ」
「そ、そうなんだ。偶然だね〜……あ、日誌とチョーク、両方ともごめんね?」


珍しい、とでも言いたげな表情で綱吉が言った。


「大丈夫。全然いいよ。久しぶりに山本くんと話せたし」


ね、と同意を求めるべく隣を見る。が、山本の反応は無い。
——どこか別のところを見て、別のことを考えているようだった。

彼らしくないその行動に、千風ばかりでなく沢田も驚く。


「ど、どうしたの山本。どっか具合悪いの?」
「……え、……な、なんでもねーぜ! ちょっとぼーっとしちまってた」


ハハ、と笑う彼の表情は、いつものそれと変わらない。
それならいいけど、と沢田は心配そうに眉根を寄せた。


「あれ、そーいえば獄寺くんは? 一緒じゃないの?」


話題を変えるかのように、千風は沢田に尋ねた。
言われて見れば、いつも十代目十代目と沢田のあとを追いかける獄寺がいない。
先ほど別れるときまで一緒にいたのだから……どうしたのだろうか。


「あ、獄寺くんね。さっき窓のとこで黒板消しをばんばんやってたら、下に落としちゃったらしくて」


さっき取りに行ったんだ、と綱吉は苦笑気味に話した。
ということは、ちょうど入れ違いになったということか。


……それにしても、女子にキャーキャー言われている彼が、黒板消しを窓から落として取りに行っているとは……。

なんだか想像がつかない。

授業中は、いつも不機嫌そうに椅子にふんぞり返って座っているし。
だからまともに授業を聞いていないし。
屋上でタバコ吸ってたりとかしてるらしいし。
クラス内でもクラス外でもで仲のいい女子が言うには「かっこいい」の一言しかないし。
どんなところが?——クールなところ!だと言うし。

そんな彼が、黒板消し。

……さっきの犬のようなオプションが見えたことも含めて、彼はひょっとしたら、とてつもなく意外な人なのかもしれない。


「ふぇ〜……獄寺くんって、意外かも」
「え?」


千風が思ったことをそう口にすると、沢田も山本も驚いたように彼女を見た。
チョークを黒板の隅に、日誌を教卓の上に置きながら、千風は言った。


「だって、凄くクールな人だと思ってたから。あんまり話したことないし」
「あー……まぁ、獄寺くん、あんまり女子と話さないよね……」
「確かに、そうなのな」


そうだよね、と大きく頷く。


「でもなんか、沢田くんに対しては犬みたいだし」
(犬!? えっ、ちょ、犬って何!?)
「黒板消しとか落としちゃうし、……もしかして、」



すっごい面白い人なんじゃないかな、って思って。



「実は家で怪奇番組特集とか未確認飛行物体特集とか未確認生物特集とか見てるんじゃないのかな!?」


なんかそんなイメージがする!

心なしか目をキラキラとさせて二人にそう力説すれば、彼らは目をパチクリとさせたあとお互いを見合わせた。
そして、同じタイミングで苦笑すると、山本が口を開く。


「櫻井」
「ん?」

「——後ろにいる奴に聞いたほうが、早いと思うぜ」


山本が指さす場所。——自分の背後。教室の入り口の、すぐそば。
ほのかに人の気配を感じたような気がした瞬間。





「……お前、なんで分かったんだ……?」





低い、声。——驚愕の色を含んだ声音。
すぐに後ろを振り向けば、そこにいたのは、話の中心人物だった彼。

肩で息をしながら、両手に黒板消しを持ち、驚愕に染まった表情で千風を凝視し、呟く。



「なんで、俺が見ている番組を分かったんだ……?」
「え」


もしかして、自分の予想。——あたった!?

その事実に感動する千風。再び苦笑しながら顔を見合わせる沢田と山本。


「お前、まさかエスパーか何かか……!?」
「えっねえちょっと二人とも! 私のさっきの予想当たったよ!? どうしよう驚きだけど凄く嬉しい!」
「エスパーか!? エスパーなのか!?」
「ちょっと待って本当に獄寺くんって未確認なんたらとか怪奇現象なんたらとかいつも見てるの!? 本当に!!?」

(話、噛み合ってないよ……)
(噛み合ってねえのなー……)



片や、自分のいつも見ているお気に入りの番組ジャンルを全て当てられたことに対しての驚愕から興奮しているのと。
片や、自分の予想がぶれなく当たったことに対しての驚きと嬉しさから興奮しているのと。

どちらも話が噛み合っていないという事実に気付かないまま話が進んでいくのと。



(獄寺くん、こんなキャラだったのかー……)
(櫻井ってアホなのかな……)



少なからず当たっている考えを、同じタイミングで思う二人。


——でも。





(ちょっと仲良くなれた気がする……)
(前より、仲良くなれた、かな)





確実にそうなったこともまた、二人同時に思った。





— — — — —
>>013-014 霧氷さま
山本くんピュアに書きすぎましたww
こっちが恥ずかしくなってくるわい!!←

なんだか風早くんみたいになってしまって……
だ、だって野球で爽やかで好青年ってもうぴったり山本にも当てはまるというか((

うふふ←
この恋愛感情ぎりぎりのところで逆ハーっていうのが私は大好物です(^q^)←
ファミリーに入って……というか、
ファミリーに入る経緯も、原作と絡めつつ書いていきますよ〜w
"低級"や"神様"についての詳しい説明もそちらで(^^)←

神様好きですか!ありがとうございます〜vv
一人称をギリギリまで「私」か「俺」か「我」にするか迷った←

神『好意を抱かれるというのは気持ちいいな。俺のこちも千風のことも、これからよろしく頼む』
ゆ「もっとサービスしなきゃ人気下がるZO☆」
神『サービスも何も出番が無い』

おっとそういえば☆てへへやっちまったぜ☆←

骸さん難しいですよ(泣
動かせないですw



>>015 風さま
それは分かります!!
私言ってますもん絶対に。確実に。運命的に。←
雲雀さんは中学校に在籍してるくせに格好良すぎる……!大人すぎる……!(

あぁああぁランボさんも難しいです!
特に十年後!口調分からん!ヘタレなのか紳士なのか!境界線が曖昧!←

イーピンは……もうなんて喋らせればいいのか(
片言?片言ですか?「沢田サ〜ン」みたいな??
…………銀魂のキャサリンだ!!←

骸さんむっずかしいですよねー;;;
私はクロームちゃんのほうが動かせますかね〜。

おおっ、千風千風っ、俺の嫁発言されてるよ。

千「風さん、入籍しよう」←
Σ(Д゜;;;)……いやいやいや展開ぶっとんでるよ!
まずはお互いの家にお泊まりから始めなさい千風ちゃん!←