二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN!】風、来たる。 【委員長のターン】 ( No.21 )
日時: 2010/11/05 22:58
名前: ゆらゆら ◆U4ADJleouU (ID: QSxdHeTD)

—第八話—



夢を見た。


女がいた。
——顔は、見えなかった。靄がかかっていた。

女は柔らかく笑うと、自分に触れた。——ずいぶんと、冷たかった。


『ねえ、——。愛してるわ。ずっとずっと大好きよ』


女は言った。
まるで何かを惜しむような、そんな口ぶりで。

自分は、なんて言ったのか分からない。
けれど、女の唇は動く。赤いはずの唇は、何故だかそれを感じなかった。


『大好き。愛してる。愛してるわ』


愛してる。

もう一度、同じ事を繰り返す。
女の、自分に触れていないほうの手の平が誰かに握られるのが見えた。——自分だった。


女は、笑う。


『ずっとずっと貴方の傍にいるわ。ずっと、ずっと』


——たとえ。
世界が、今日で終わったとしても。


『あぁ、一緒に終えることが出来たなら、幸せだったのに』


でももう、それも出来ないわ。

視界が濡れた。自分の涙だった。どうして泣いているのか、分からなかった。
分からなかったけれど、分かってはいけないような気がした。
だから、ぽたりと落ちた雫が女の頬を濡らしても、拭わなかった。


『生きて』


たった一言、懇願するように言われた言葉が、耳を引き裂いた。
それは、泣いている今の自分には、到底果たせないような願いだった。


『生きて。抗って。足掻いて。泥水を啜っても、血を吐いても、手足が無くなろうと。
 貴方は生き抜くことが出来るから。けっして、それはみすぼらしい生き方なんかじゃないから』



だからお願い。——生きて。



『愛してるわ、——』



愛してる。



そう言って、女はまた笑った。
自分の頬に触れられていた女の手の平が、重力に従ってゆっくりと、力無く、垂れた。
唇に、もう血は通わなかった。

——死んだのだ、と、女の体を濡らした赤を見て、思った。





— — — — —





『………………』


夢を見ていた気がする。
内容は、……思い出せてしまう。


女の、話だ。


神様は、オレンジ色に染まった夕陽を見た。
寝起きの目には、少々きつい景色だ。

けれどもしょうがない。
夕陽が沈みかけている。黄昏が来るのだろう。

黄昏が来る。夜が来る。——"影"が、動き始める。

そろそろ目覚めなくては、と自分を叱咤した。
夢のことなど、今は関係ない。
忘れてしまわなくては。


『千風。そろそろ黒曜町に行くぞ。"影"が動き始める』


これ以上、"あっち"に力の増幅を許していいはずが無い。
唇を噛み締める。——ような気がする。
"契約"したから。


だから、果たさなくては。


一人、心の中でそう思うと、背後で人が動くような気配を感じた。

千風か。何も喋らないとは珍しい。
"影"を討伐する時間になると、勉強をするより張り切るというのに。
背後で感じる気配には、そのような覇気を感じられない。
聞こえる足音にも、千風には似つかわしくない、大人びた色を感じさせた。


『……? どうしたんだ、千風。早く行くぞ』


再度、彼女に言う。——返事は無い。

おかしい。
何も、言わないなんて。

警戒心を抱いて、それから考えた。

————そして後に、神様はもっと周りを見るべきだったと後悔することになる。




「……へえ、君、喋るんだ」




持ち上げられた先に見えた顔は、——知らない男だった。
息を呑むのも忘れた。……できなかった。

突然すぎて、できなかった。

目の前にいる男は、……否、男というよりは少年だろう。
彼は、黒目の涼やかな目元を愉快そうに歪ませると、神様を覗き込むようにして言った。


「あの子が大事にしてたのって、君が喋るから?」
『…………』
「答えなよ。どうせバレてるんだから」


笑った。
獲物を見つけた、捕食者の目だった。

敵わない。

神様はため息を一つつくと、彼に向けて言った。


『違う』
「……ふぅん、そうなんだ」


面白いね、君達。


愉快そうにそう言って、口元を吊り上げた。
戦いに飢えているような、そんな目ではない。
けれど、だからこそ、恐ろしかった。


『千風のことを、知っているのか』
「知ってるよ」
『どうして、俺をお前が持っているんだ。千風はどうしたんだ』
「取引だよ。あの子からちゃんとした答えを聞くまで、君を貰っておくっていうね」


いつの間にそんなことに。
あぁ、そんなことなら眠っていなければ良かった。

知らないうちに大きな面倒ごとに巻き込まれているような気がして、胃が痛んだ気がした。
胃はおろか体なんて無いのだが。

それにしても、一般人に知られてしまうとは。
ペンダントが喋るということ自体在り得ないことなのだから、もっと驚くものかと思ったのだが。
……目の前にいる少年は、寧ろ面白そうな顔をしている。

けれど、悠長なことは言っていられない。
これから"影"が活発化してきてしまうから——。



——……"影"?



ちょっと待て。

神様である自分の力を狙っている輩も、その力を分け与えられた千風を狙っている輩も、同じ"影"として現れる。
その"影"が活発化してくる時間帯は、今。

黄昏刻。

それなら今、千風は一人ということか?



血の気が、ひいた。



「ねえ、それよりさっきの言葉、どういうこと? 黒曜がなんだって?」


少年の言葉が聞こえる。——そうだ。
黒曜だ。


『行ってくれ』
「……え?」



『頼む。黒曜に行ってくれ』



千風が、危ない。





— — — — —
>>019 風さま
おっ久しぶりですうううう←

千「戸惑ってないよ。漢って素敵じゃない」
ゆ「死体があっても別にいいってことですか、どっちなんですか……!!」

私は一日に何回も言ってそうですww(^q^)
だってかっこいいじゃんw←

本誌を読んで案外ヘタレでもないのかも?とか思いました、十年後ランボww
イーピンかわいいですよねぇ(´∀`*)
私は女の子ではクロームたんとブルーベルたんが好きなんですけどねっ←
川平のおっさん!謎多きおっさん!(笑)
いいですねぇww
クロームちゃん案外普通ですよねw歩んできた人生はかわいそう過ぎるんですけど…(д`;;)

しとぴっちゃんですかww
あの子いいですよねー、不思議な感じがツボですww
ていうかシモン好きです。鈴木さん乳でかくていつも見るたびうはうはなr(ry

獄寺くん見てそうですよねww
雲雀さんとは近づかせたかったんですw
山本君と同じくらい雲雀さん好きなんでv←

千風のこと、好いてくれて本当にありがとうございます^^
嬉しい限りですっ^^


>>020 霧氷さま
委員長にとられちゃいましたww←
このシーンはかなり気合いれたんで……ボタンとかボタンとかボタンとか←

春ちゃんっvv
こんな稚拙な小説のっとっちゃってくださいっ♪←

千「春ちゃんとお話したいかも。乗っ取ってくれるなら嬉しいなぁ」
ゆ「お前ええええ羨ましいなこんちくしょおおぉおお」

ちょっ、神様!!
なんで捨てるの!霧氷さんの愛なんて100億のお金を積まれても手放せないのにッ←

神「……お金じゃ買えない価値がある」
ゆ「テレビCMか!」