二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.373 )
日時: 2011/10/01 22:20
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

お題シリーズ—4.約束した、お前を守るって—←お題順番は適当です(オイ

『…明日で、全てが終わるんだよね』

『ああ、今度こそヴァニタスを倒して…一緒にまた過ごそう』

『うん…』

その日—リズはヴァニタスとの強制融合を解かれ数日間体力を回復していたのだが、明日決着を付けるためにグラッセと海を見に来ていた。
もうすぐ私は完全に心を失うから、ヴェントゥスのように『眠らなきゃいけないくなるから』せめてもの『最後の思い出』に

『なぁリズ…お前この戦いが終わったら何したい?』

『え…?そう言えば戦いを終わらせる事しか考えていなかったからそんな事考えた事無かったな…』

『お前なぁ…』

『えへへ…』

そしてグラッセと二人で夜の砂浜に座っていると、突然そんな質問をされリズは本気で悩んでしまう。
戦いが終わった後とか—そんな希望に満ちた考えを、この4年間持った事は無かったから

『そうだねぇ…出来るならゆっくり眠りたいかな?』

『眠る?そうか…お前戦いっぱなしで余り寝れなかったのか』

『そんなとこ、私だってたまにはゆっくり休みたいんですよー』

『オッサンかよ(笑』

だから思わずキミに言ってしまった、眠ると言う事を
キミは勘違いして、アクセルが休暇によくやっている方の眠りだと思ったのかそんな事を言って来て笑ってしまったのを覚えている。
そしてキミもそんな私の返した言葉に笑って、あの後結局二人で笑いあった事を今でも心の中で感じている。

『オッサンとは失礼ね、そう言うグラッセも何かしたい事ある?』

『そうだなぁ…何処ぞのバカがまたいなくならないようにたっぷりと魔法連射したり…』

『うわっ!!それ本気で止めてよ!!(汗』

笑い合った後、オッサンと言われた事に不貞腐れながら、グラッセ自身も何がしたいのかと聞くと笑顔で恐ろしい事を言われ慌ててそれだけは勘弁してと懇願しようとしたら抱き締められた。

『ぐ、グラッセ?』

『嘘嘘、本当は…リズとムーンの『三人』でディスティニーアイランドで遊ぶ事』

『三人で…』

珍しく積極的な彼に驚き困惑しながら名前を呼ぶと、切なげにそう本当のやりたい事を言うと私は固まってしまった。
三人でって…それはどれだけ願おうと無理なんだよと、言えないから…

『まぁだから頑張ろうぜ、ほらそろそろ暗くなったから帰ろう』

『う、うん…』

そんな私に気が付いていない彼は私に手を差し伸べてきて立たせると、一緒に帰ろうと彼の家へと戻って行った。
私は—泣けないのに、無性に心の中で泣いてしまった気がする。
私は…大切な親友の願いを叶えられない…だって

—約束した、お前を守るって—

過去のヴァニタス最終決戦の前夜です。
何かグラリズっぽくしたかったのに…リズの一人語り見たいになっちゃった(ふざけんな!! byグラッセ&リズ)
因みにこれは5のお題に続きます…その予定です。
泣きたいけど泣けない、私はノーバディだから
リズには心がありますが身体はノーバディなので、泣けない構成になっています(お前… byグラッセ)
この頃から、リズはグラッセの事が好きなのですが、自覚していません。