二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.382 )
日時: 2012/03/19 23:35
名前: リラ (ID: 4HN4VOsr)

お題シリーズ—1.キミの傍にいるから、もう泣かないで下さい—

存在しなかった世界のネオンの街—ダークシティでは、一人金髪と栗毛が混ざった少女が歩いており、少女と大して年齢が変わらない赤髪の少年が壁に背を預けながら待っていた。
金髪と栗毛の少女の名はリズティクスト・ブラックノーバディ、光の勇者のノーバディから生まれた存在であり、彼女は今自分が育った故郷から旅立とうとしていた。
旅立つ理由はかつての父と似た理由、どうして自分が純粋な心を持ち生まれたのか?その真実を探しに行くため
しかしそれはⅩⅢ機関の仲間を裏切るも同然の行為で、恐らくこの赤髪の少年—グラッセは血迷った自分を止めに来たのだろう。
だがそれぐらいの事で少女の決意は揺らがない、もう迷ったりしないと決めているからである。

『—決めたのか?』

そして赤髪の少年は、金髪と栗毛の少女が自分の前を通り過ぎようとした時に話しかける。
かつて自分と同じ髪の色をした男や近所に住んでいる小父さんが、問い詰めたように
その問いかけに金髪と栗毛の少女はコクリと頷き、振り向く

『…私は…私は私の、本当の事を探しに行くだけさ』

『何でだよッ…!?機関の皆をどうするんだよぉ!!』

そんな事を予想はしていたが、実際聞いてみると何故か胸が熱くなり思わず感情のまま叫んでしまう。
機関の皆はどうするんだよ、お前皆を守るとか言ってたじゃないかと次々と言葉が出そうになるが—次の瞬間口を閉ざす事になる。
金髪と栗毛の少女は自分を真っ直ぐ見つめていた、その瞳に宿る感情は一言で表すなら—哀しみと強い意志
この少女の瞳は何時見ても澄んでいる、こんな場面でも見惚れてしまうほどにと考えているとトドメを刺された。

『言ったでしょ?…もう戻れないって』

もう戻れない—それはよくこの少女が口にする言葉であり、迷いも何もかも捨てた時に言う言葉
もう決意は揺らぐ事は無い、少女は自分も仲間も見捨てる覚悟で赤髪の少年の前を去った。
後に残るのは静寂と、絶望に歪んだ一人の少年の姿

『う…うあぁぁぁぁぁぁ——————ッ!!!』

泣き叫んでも、大切な思い人は帰って来ない—それが現実
今更分かってしまった、どんなに頑張っても自分ではあの少女の決意を揺らがせる事て出来っこない事と赤髪の青年の気持ちが

—それは一人闇の中を歩き続ける、金髪と栗毛の少女も同じであった。

『うぅ…あぁぁ!ごめん…グラッセ…でも私、知りたい…私の中に眠る真実を…!!』

闇の回廊の中の独特な闇の匂いに吐き気を覚えるが、それよりも哀しみが勝り少女は泣きながら崩れ落ち少年に懺悔の言葉を告げる。
それでも私は知らなきゃいけない真実がある、だからせめて私の心だけは—

—キミの傍にいるから、もう泣かないで下さい—

久しぶりの更新!
そしてお題シリーズ1!リズの旅立ちの始まり話でした〜!!

グラッセ「じゃあ言い残したことはあるか?(スチャ」

リズ「こんなモン書きやがって…てめぇどうなるか分かってるんだよなぁ…?(同じく&超絶黒笑」

出た…
仕方ないじゃん、お題シリーズ1で思いついた内容がこれだったんだ…

グラッセ&リズ「「だからって、私(俺)たちの過去乗せるなぁ!!!」」

ハモりつつ攻撃してくる辺りがタチ悪いぃぃぃっ!!!!!?