二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐ ( No.21 )
- 日時: 2010/12/24 20:51
- 名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: 97uBXX7z)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第九話『失われゆく世界』
通称“次元の狭間”と呼ばれる異空間に、紅渡とその仲間の基地は存在する。
今日も、いつも通り定例会議が行われる。だが、今日はいつもと違う点があった。
十ある席の内の、二つも空いている。
しかしながら、周りのメンバーは特にそれを気に掛ける様子もない。何か用が有って外出しているのだろうか。
結局そのまま会議は開始され、紅が口を開く。
「皆さんもお気づきかも知れませんが、本日、五代雄介さんと津上翔一さんが、それぞれの世界と共に消滅しました。」
その場に居る者は特に驚く様子もない。もしかすると、ソレは今まで何度も起こった事なのかもしれない。
「……で、門矢士の潜伏場所は見つかったんですか?紅さん。」
茶髪の青年———乾巧が問う。
「はい、先程見つかりました。場所は光写真館。大ショッカーの建築した“城”から西に6㎞進んだ場所です。」
そこで、剣崎が声を上げる。
「だったら俺は行くぜ、その写真館とやらに!いいよなあ、紅!」
「いいですよ、剣崎。好きにやって構いません。」
紅は答える。
少し間をおいて、紅が忠告する。
「ああ、それから、“切札”はできるだけ使わないで下さいよ?最も、ローチが発生していないということは大ショッカーがアンデッドを擁しているのでしょうが。」
「解ってるさ、俺だってアレは使いたくはないしな。」
剣崎はそう言うと、白黒のオーロラに包まれ何処かに消えていった。
その頃、光写真館では————。
「士君、一体どこに行ってたんですか?」
士がリビングに来るなり、夏海が質問する。
「え?」
突然質問された士は、ちょとんとした顔になった。
「昨日ですよ、こんな時にどこに居たんですか?」
ますます深刻そうな顔で、夏海は質問する。
「ああ……、第ショッカーの幹部とやらに会った。なに、怪我とかはしてないよ。」
そんな夏海をなだめるような口調で、士は言う。
その時突然写真館のドアが開き、黒いマントを着た白髪の老人が入ってくる。
「こんにちは光写真館の皆さん。私は大ショッカー大幹部、死神博士と申します。」
士が攻撃しようとした途端、光栄次郎が現れる。
「おやおや、お客さんですか。お茶をどうぞ。」
と、敵であるはずの死神博士をもてなそうとする。
これには士・夏海も驚き、一瞬固まってしまった。
「おい爺さん、そいつ客じゃないぞ!」
「お爺ちゃん、危ないですよ!」
二人が止めようとするが、そんな事はお構いなしに彼はお茶を出し、いつの間にかクッキーまで用意している。
「おやおや、どうもありがとうございます。」
なんと死神博士は、攻撃する様子も無くお茶を飲み始める。
「「な……。」」
士・夏海、再び固まる。
すると、再び誰かが写真館に入ってくる。
「門矢士は居るか!?」
声の主は剣崎一真だった。
「「「お前は……まさか……!!!」」」
第九話『失われゆく世界』 終
※参照にあるのは今僕が書いてる小説です。見に来て下さいな♪