二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐ ( No.3 )
日時: 2010/11/09 21:27
名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: akfGHlu5)

第三話『巨悪の足音』

広い砂漠の中に、黒い物体がそびえていた。
それは巨大な立方体で、高層ビルほどもある。
その中には、“ある一人の男”が幽閉されていた。


「食べ物こそあるけど、結局殆ど監禁状態だよなー、これって……。」
そこに居たのは、他ならぬ小野寺ユウスケだった。

「おーい、キバ—ラ〜〜!」
その声は白い壁に反射するばかりで、何も起こらない。
「一体どこに行ったんだろう……。そもそもここは何なんだ?」

その頃別の場所では白いコウモリ型モンスター……キバ—ラと、茶色のフェルト帽をかぶった壮年の男……鳴滝がいた。

「ねえ、鳴滝。本当にこのままでいいの?なんだかつまんないんだけどぉ?」
「問題ないさ。じきに解る。」
「ふぅ〜〜ん………。」

キバ—ラが去った後も、鳴滝はその場所に立っていた。
「ディケイド……。」


同じ時刻、光写真館にて……。

「今度はどうした、ナツミカン?」

「城が立ってるんです!」
「城ぉ?何処に?」

「結構遠くですけど、ほら!この前まで見えなかったのに!」

「何だ……あれ……。」


地平線の近く。そこには夕暮れを背にし、橙にそまる城が立っていた。


同時刻、その城の内部では………。

「おい、“死神博士”。城に着いたぞ!早く起きんか!」


第三話『巨悪の足音』 終