二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐ ( No.9 )
- 日時: 2010/11/29 21:08
- 名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: akfGHlu5)
第六話『巨大ヘビ強襲』
ディケイドに変身した士と、蛇のような姿になった地獄大使=ガラガランダ。二人の剣がぶつかり、火花を散らす。
互角にも見える。だがじりじりと、少しずつではあるが、ディケイドが押されていた。
「ガイを潰したのでどれほどのものかと思ったが、そうでもなかったようだな、ディケイド!」
ディケイドは少し間を取ると、ドライバーにカードをセットした。
「そうでもあるみたいだぜ、ほら!」
そう言ってベルトにカードを入れると、辺りに電子音が鳴り響く。
[アタックライド-ブラスト!]
途端に彼の持っていた剣が銃に変形し、ガラガランダにたてつづけに銃弾を浴びせる。
ガラガランダは突然の攻撃に面食らった様子だったものの、すぐに反撃にでる。
「訂正しよう…、今のはかなり効いたからな……フフフ……。」
「だったら早く休んでろ爺さん!随分しぶといじゃねーか、どうした、おい!」
「私は年も喰ったが、腐っても鯛……大幹部として倒れる訳にはいかんわい……。」
ガラガランダは間合いを取ると、懐から笛を取り出し、吹き出した。辺りに甲高い音色が響く。
すると、突如地面がグラグラと揺れだした。
「てめえ、何をした?!」
「なに、私の使役する蛇を呼び出したまでよ。今回は一度退避させて頂く。また会おう、ディケイド!!」
そう言うなり、ガラガランダは地中へ潜っていってしまった。
その瞬間、ガラガランダの呼びだした蛇だろうか、巨大な蛇が三体地中から飛び出してくる。
「反則だろ、こりゃあ……。」
流石に一人で相手取るには相手が悪すぎる。士も、とりあえず逃げることにした。
少し後、“城”の内部、会議室では————。
「何故戻って来たのです、ガラガランダ。貴方はあの場面でディケイドと相討ちになって頂かなければならなかったのに、何故のこのこ帰って来たのですか?」
青い顔の大幹部………ビシュムが言う。
「私は大幹部だ……。死ぬ訳にはいかない、そうだろう?大神官ビシュム……。」
血を吐きながら地獄大使が答える。
「組織こそ至上。そう言っていたのは貴方でしょう?」
ビシュムは、手に持つ杖で地獄大使の腹を突き刺しそのまま掻きまわすと、そのまま会議室を去った。
第六話『巨大ヘビ来襲』 終