二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.11 )
- 日時: 2010/11/06 11:12
- 名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)
千歳好き☆
真夜中、うとうとと眠りかけたわたしのところに一本の電話が入った。
相手は千歳。
大好きな彼氏。
それとともに幼馴染。
そして彼は今、大阪にいる。
つまりは遠距離恋愛をしてる。
目をこすりながら携帯を取ると、通話ボタンを押した。
「もしもし?」
≪…寝とっと?≫
「これから寝ようとしてた」
≪悪い子たいね。≫
「千歳もね」
≪ふふ、≫
電話の向こうは静かだ。
「……大阪楽しい?」
≪…どぎゃんしたと?≫
「こっち寂しい。」
だって桔平もいないし、千歳もいないし。
わたし一人寂しいんだ。
そう続けると千歳の困った笑い声が聞こえた。
≪ハハ…すまんったい≫
「まったくよ…それで、なんで電話したの?」
≪…ああ、≫
しばらく沈黙が続いた。
わたしは携帯片手にベランダに出る。
と、
≪……星の見ゆんな?≫
そんな声だ聞こえた。
星の見ゆんなとは…星が見えるかい?という意味。
わたしはそっと空を見上げた。
残念ながらこちらの空は曇り。
星も月も見えない。
「…ううん、見えんたい」
≪…そかー、こちはたいぎゃーまばゆかとよ≫
「そっか」
そっちはまぶしいくらい見えるんだね。
≪あ、星じゃなかとよ?≫
「え?」
≪建物たい。まばゆくってん星がよう見えんたい…≫
「…そっか、」
都会だもんね。
ビルとか街の光で星の光が負けちゃって…見えないんだ。
わたしはベランダを出て部屋に戻り、カーテンを閉めた。
「あいたいな、千歳」
≪…オレも会いとうよ、≫
「あたしそっちに転校する」
≪…しゃんむっでんせんちゃよかばい≫
そこまでしなくてもいいよ。
と彼は言う。
「そこまでしていたいの」
≪…≫
そう、時期的にもいいし。
≪いっちょんもっこすたいね≫
「…」
まったく、頑固者だね。
そーですかそーですか。
どうせわたしは頑固者ですよ。
≪ばってん…むぞらしかとよ≫
「う、…ありがとう……」
≪ぷぷ、冗談たい≫
「なに?」
≪ふふっ≫
ったく。
わたしは笑みをこぼす。
よかった、ぜんぜん元気で。
と、千歳の声が止まる。
「………千歳?」
≪…好いとうよ≫
「…ッ!」
い、いい、いきなり何を言い出すのよ…!
≪…好いとうて…苦しいたい≫
「ち、千歳…」
≪…愛しとうよ≫
「……わ、わたしも…」
≪こんちゃかー≫
小さい。
あーそうですかそうですか。
「わたしも好きって言ってんの!」
≪こんちゃかよ≫
「もー!!ぬっ!」
もう寝る!
そう言って切った。
「まだオレ話しとうよ」
「え…?」
今…千歳の声が………きこえたような…
「ここにいるとね」
「…え、…千歳…?」
振り返るとすぐ後ろに千歳が……なぜか立っていた。
「ま、…は?」
「ついさっき帰ってきたっと」
「………」
いやいや。
さっきまで電話…
てか…
「なんでいるの?」
「…いちゃいかんと?」
「いや…悪くはないけど、」
「なら、よか」
「わ、千歳!」
「なんね?」
「ここリビング!弟が起きちゃう!」
「うっちょけ」
「放っておけるか!」
急に千歳が抱きついてきた。
しかもキスもされた。
骨が折れそうなくらいつよく抱きしめられた。
久しぶりに感じる千歳のぬくもりに今まで溜まっていた何かがはじけた感じがする。
「会いたかったとよ…」
「…わたしも、…」
「やっぱこんちゃかねー」
「う、うるさいっ」
「むぞらしかー」
「ち、…千歳だって…」
「…なんね?」
「む……」
「む?」
「千歳もむしゃんよかとよ…」
千歳だってかっこいいよ。