二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.17 )
日時: 2010/11/10 18:50
名前: 心綺 ◆GquI2y1Q72 (ID: tUnkNpYv)
参照: んん〜っ絶頂(エクスタシー)!

柳〜><教授〜><参謀〜><











「…柳くん?」


放課後、一番ケガする時間帯。

保健室で、委員会の当番をしていたら、同じクラスである柳くんが、右足を引きずってやってきた。

柳くんは保健室の扉を閉めると、口を開いた。


「すまないが、手当をしてほしい」

「う、うん。ここに座って」


自分が座っていたパイプ椅子に彼を座らせ、足を置く台を取ってくる。

その上に彼の右足を乗せた。


「あ、靴下脱いで貰っていいかな」

「ああ、」


柳くんはなめらかな手つきでくるぶしソックスを脱いだ。

うわ、細いな。

思っていたより、細い足首に驚く。

…あ、きっとここだ。

ひねったのだろうか。

彼の右足首は若干腫れあがっており、白い肌にアザが見える。


「…部活でひねっちゃったの?」

「ああ、不注意でな」

「そっか。」


湿布を取り出し、それをすこし小さめに切る。

それを右足首に貼ってから、その上に包帯を巻いた。


「はい、もうこれで大丈夫」


そう言って彼を見上げると、


「ありがとう」


とても綺麗な笑顔をくれた。

思わず、ドキッとしてしまうその笑顔に慌てて立ち上がって、患者名簿を記入し始める。


「3年F組、柳…蓮二……っと、」


彼は靴下をはき、上履きを履いた。


「あ、まって」

「?」


名簿を置いて、彼の足もとにしゃがんだ。

そして、湿布を貼ったところを撫でて彼に言う。


「今日はあまり無茶しないでね。あ、あと、今日は5時くらいに雨が降るようだから早めに切り上げたほうがいいかも。」


空いていた保健室の窓から湿った空気が流れ込んできた。

これは雨が降る証拠。


「それから、」


すっと立ち上がって彼の左手を取った。


「ケガは隠さないこと。」

「…気付いていたのか?」

「まあね。さ、そこに座りなおして」

「…」


彼はどうやらなんでも隠す癖があるようだ。

ちなみに、左手の人差し指のつき指のほかに、右足のひざにかすり傷。

結構ケガする子には見えないのだが、意外だ。


「軽いつき指ね。じゃあ、これで冷やして。」

「すまない、」

「いいよ。お仕事だから。」


彼に氷袋をわたし、今度は消毒液を用意。

そして、右足のひざのかすり傷に吹き付けた。


「これくらいなら三日後には治るかな。あ、左手のつき指は一週間くらいで治る」

「……」

「あ、左手かして」


うわー、こっちも細い。

細くて長い指にテーピングを巻き付けていく。


「はい、今度こそ終了」

「ああ、」


柳くんはそう言って立ち上がる。


「ケガとかは隠さないでね。いつでも手当してあげる」

「そうか、ならこれからずっと頼むとしよう」

「え、?…うん。ずっと……?」

「ふふ、ずっとだ」


彼は笑って頭を撫でてきた。


「では、そろそろ行くとしよう。」

「う、うん。気をつけて」

「ああ、」


そう言って彼は歩き出す。

が、何かを思いだしたのか足を止めて振り返った。


「五時に昇降口で待っていて欲しい。」

「え?」

「傘、忘れたのでな」


は、はあ。

わたしはコクリ、と頷いた。

「いい子だ」と、やわらかな声を残して行ってしまった。







五時に昇降口で待っていると柳くんがやってきた。

どこか緊張気味だったので、疑問に思っていたがその答えは五分後に知ることとなる。







"好きなのだが、"