二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テニスの王子様〜妄想したの書くョ〜No.2 ( No.3 )
日時: 2010/11/06 11:02
名前: 心綺 (ID: tUnkNpYv)

千歳LOVE☆(ジブリ好きとヵ萌え///)

「千歳くんッ!」

「なん?」

「その…えっと……」

「?」


言わなきゃ!

言わなきゃ!


心の中でそう思っても。

頭の中でそう思っても。

やっぱり…


「きょ、今日も良い天気だね!」

「そうたいね」


そのたんぽぽみたいなやわらかい笑顔に負けちゃうんだ。







「また失敗やな、」

「うー…」


わたしは千歳くんに片思いをしています。

ちっちゃくてちっぽけで、チキンなわたしは彼と話すのがやっとで。

本当の気持ちを打ち明けれずにいるんだ。

だから同じクラスでテニス部部長の白石くんに協力してもらってる。

最初は白石くんだけだったのだがいつのまにかテニス部のレギュラー(しかもオサムちゃんにも)知られてしまった。

あ、千歳くんには知られてない。ハズ。


「千歳も鈍感やねー」


いや、千歳くんは鈍感ではない。

わたしのアタックに気づいてないだけっつか、わたしのこれはアタックというのだろうか。

ってか千歳くんかっこいいもん。

彼女のひとりやふたり…ああ、それじゃ浮気だ…彼女のひとりくらい簡単にできちゃう。

だから早くしないと。


「…でも……緊張しちゃう……」

「緊張…なー」


右隣の席にすわる彼は授業中にも関わらず普通に椅子にふんぞり返った。

ちなみに左は窓で。

斜め右前には浪速のスピードスター、引いたり押したりの謙也くん(今は授業中にも関わらず寝てる)。

そしてわたしのまん前には…

千歳くんの席。

けれども本人はいない。

今も校内か街を放浪しているだろう。


「早くしなきゃ……取られちゃう…」

「…思ったんやけど、ええ?」

「?」


白石くんが不審そうに顔をのぞいてきた。


「なんでそんな焦ってるんや?まるで誰かに取られる前にってカンジやけど…」

「……」


そうだよ、白石くん。

このクラスの中に、千歳くんLOVEな子はいっぱいいる。

でもその中で一番注意しないといけないのが…


一番前の席にすわる茶髪の女の子。

名前は水樹澄。

そしてなぜか彼女の恋愛を手伝ってるわたしがいる。

澄ちゃんはとってもとってもカワイイ。

背が低いし、行動がすべて小動物みたいだ。

だから女子にも男子にも好かれる。

そんな彼女が千歳くんに恋してる。

そんなん当たり前に付き合っちゃうじゃない。

わたしなんか…全然かわいくないし…綺麗でもない。

どうせわたしなんかより、あの子のほうが…


「すとっぴんーぐ」

「え?」

「今めっちゃネガティブなこと考えてたやろ」

「…ネガティブ?」

「どうせわたしなんかより……とか考えてたやろ?」


そんなん考えてる時は口が半開きで眉間に皺よっとる。

そう言ってつーん、と眉間お人差し指で小突かれた。


「そんなん考えんでもええやん」


…白石くん。

なんか優しいな。

熱でもあるんじゃないか?

思わず白石くんの額に手を伸ばした。

あれ、普通だ。

え、でも顔赤い…。

や、やっぱり熱が!


「せッ んぐ!?」

「しーっ!」


白石くんの手がわたしの口を押さえた。

それにガタタ、と机が音をたてた。

その音に気付いた先生が「こら、なにしてる!」と怒ってきた。


そしてわたしたちは仲良く廊下でバケツ持ちをしました。











片思い中!
















わたしは四天宝寺中学テニス部のマネージャーである。

ちなみに澄ちゃんはマネージャーではない。

ちょっと安心。

だけど、


「千歳くん!これよかったら使って!」

「ん?ありがとうったい」

「ううん!」


……ああやって勝手にテニスコートに入り千歳くんに手渡しでタオルを渡すのだ。

いや別にいいよ。

ここ大阪だから。

だけど…


「それはマネージャーの仕事なんだけどな…」


ユニフォームを洗いながらわたしは思った。


「お疲れさん」

「え?あ、忍足くん」


浪速のスピードスター!

の忍足くんだ。


「タオルフワフワやん」

「よかった。」


肌につくものは手洗いの方がいいのよ。

そう言ってユニフォームを干す。


「へーそうなん?」

「うん」


空っぽになったカゴを抱えてわたしは部室へ足を進める。

忍足くんもついてきた。

ちなみに空っぽになったカゴも奪われる。


「あ!」

「俺が持つ」

「…ありがとう」