二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テニスの王子様 【氷帝】 ( No.8 )
日時: 2011/01/04 02:13
名前: 雅☆ (ID: 5yzH1Xyu)

・5話




『うっわきもーい』




あぁ...懐かしい

ずっと言われ続けてきた言葉。








       
         生まれたときから...

















『何でこいつ髪の毛金色なのー?』

『きっも。染めてんじゃん』








  

       違う・・・


           違うよ・・・












『見てみてー泣いてるしw』

『『『きゃはははははは』』』










       


       みんなが私を見て笑う。


       
       








ちょっと病弱なだけで、

ちょっと頭が悪いだけで、

ちょっと...




















            ———・・・髪の色がおかしいだけで。



















誰もいない校舎。

「早く帰ろ...じゃなきゃおばさん心配するし」

あんまりつれない足。



ふと、足が止まる。



「ぶっさいくー」

手洗い場に飾られている鏡に自分の顔が映る。

そしてため息をつくと、またつれない足を動かしだした。

校舎からでると近くにテニスコートが見える。

「あの人...跡部さんだっけ?」

テニスコートを囲んで女子たちが『跡部様ーっ』って騒いでる。

教室でみんなも騒いでたな。

かっこいいんだって。

また、顔か。

「結局顔が良い人が好かれるんだろうなー・・・」

ふと頭に鏡に映る自分の顔を思い出す。

「やめだやめっ」

無理やり脳内消去して、少し急ぎ足で駅へ向かう。














「どうしよーっ変なこと考えてるうちに電車に乗り遅れたー><」













近くにあった公園のベンチに座ってまた呟く。

最近独り言多いなー・・・。

「これからどうしよう。次の電車までかなり時間あるよぉー・・・」





・・・




「あれっ?」

みつあみをしている自分の髪の毛を乱暴につかんだ

「もうおちてきてる?そんなに時間たったっけ?」

よくみると髪の毛に金色がまじっている。

「まだ染め直さなくてもいいよ・・・ね?」










 そのとき・・・



               「真里亞・・・?」















声がした。

どこか懐かしい声が。














               
               「ぇ」


















   





    亮にい・・・?