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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: Starry☆sky 〜記憶を無くした星〜 ( No.15 )
- 日時: 2010/11/11 19:58
- 名前: 生死騎士 (ID: kS1s3PtF)
- 参照: 梓は俺の嫁(殺☆
〜第一章 星の集う学園へ〜
*凛 視点*
目覚めたそこは、どこかの部屋だった。
「あ、起きた。」
この部屋の主人らしき、黒髪の男の子が歩み寄ってくる。
「具合はどう?まだ痛い?」
男の子に尋ねられて初めて、自分の手に包帯が巻いてあることに気がついた。
「大丈夫・・・だと思う・・・」
「そっか。」
男の子が近くにあった椅子をとって、座る。
「名前、教えてくれる?僕は木ノ瀬梓。梓って呼んで。」
「私は・・・常磐・・・凛。」
「何があったの?雨の中で血を流して倒れてたから、びっくりした。」
そう言われて、今までの事を思い出そうとした。
でも。
思い出せなかった。
『記憶』が無い・・・!?
「分からない・・・過去に何があったのか・・・どこから来たかさえ・・・何も分からない!?」
梓が信じられないという顔をした。
「まさか・・・記憶喪失!?」
「そう・・・かも・・・」
本当に何も思い出せない!!『過去』が無い!!
私は一体何!?
どうしよう・・・
泣きそうな私をじっと見ていた梓が、いきなりひらめいたようにポンと手を打った。
「なら記憶が戻るまでの間、うちにいればいいじゃん!!」
「えっ!?」
あまりにも凄い発言だったので、声が裏返ってしまった。
「でも私っ・・・今日梓のこと知ったばかりだし、まず私自身が得体の知れない人間だしっ・・・!!」
「大丈夫だって!父さんも母さんもOKしてくれると思うし!!」
いやいや・・・そういう問題以前の問題なような・・・
なおも心配そうな私に、梓が言った。
「決定!」
「ええっ!?ちょっと待って!!」
なんだか・・・大変な生活が始まろうとしているような気がする・・・
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