二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 忘れな草【イナズマ短編】風風さんリク完成^^リク受付中♪ ( No.58 )
- 日時: 2011/04/30 18:28
- 名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: PODBTIS5)
- 参照: 気まぐれに中篇やてきます←
・元ネタはひぐらしの賽殺し編
・蓮はやはりファイアードラゴン設定
だから、いいんだ。〜I can not call your neme〜
人生には、所謂『岐路』ってやつがあるように思える。道端にある分かれ道のように、選択しだいでは全く違う方向に人生は進む。堕ちることもあれば這い上がっていくこともある。人間はすごい逞しくもあり、情けないとも思う。円堂くんたちは逞しいけれど、僕の両親は情けないから。
『岐路』は、幼い頃は選べるけれど、ある程度成長すれば選ぶことができる、と先生は言っていた。
僕が雷門に転校したこともそうだ。親の人事異動は急な話だったけれど、断ろうと思えば断ることも出来た。けれど僕は雷門に転校することを「選び」、晴矢と風介に出会うことが出来た。僕が「選んだ」選択の結果が、「晴矢と風介」に出会ったことだ。
これが先生の言っていた『自分で選んだ結果』ってことだろう。
ここで疑問に思うのが、僕がもし雷門に転校することを「選ばなかったら」、僕と晴矢、風介はどうなっていたのだろう?
国語の傍線の作者の心情を答えよって問題くらいいくつの答えが思い浮かぶけれど、僕自身は会えたように思える。……今と違ってきっと二人のことは忘れたままで、そして敵としてね。
イナズマジャパンとファイアードラゴンとして対立し、僕は二人のことを何も単なる敵のFWとして見、接触しあったりするだけだろう。
本当、人間って選択しだいで善にも悪にもなるというが、僕と二人の関係も「親友」となるか、「見知らぬ人」となるかの違いもあったのだろう。
それと、もう一つ。僕の両親がもし生きていたらどうなっていたのだろう? 情けないと思う両親。わざわざ死ぬことを選ばず、僕と共に生き残ってくれたら。希望と一抹の不安がよぎる。
希望は僕が当たり前の幸せを遅れたかもしれないこと。普通に両親がいて、みんなと同じように暮らせる当たり前の幸せ。時々そういう「日常」が欲しかったと思う。
一抹の不安。それこそ、僕と晴矢、風介は出会えなかったと思う絶望。
僕と二人が出会ったのは、両親が亡くなり、お日様園に連れて行かれたからだ。両親が生きていたら、きっとこの大切な親友たちとは出会えなかった。いや、そうでもないかな。きっと二人とは出会えただろう——『ただ』のチームメイトとして。