二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 忘れな草【イナズマ短編】ヒナ♪さんリク完成 ( No.76 )
- 日時: 2011/05/14 18:28
- 名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: PODBTIS5)
- 参照: たまにはシリアス書きたいな←
女神のお仕事。——morning
「起きてよ! 円堂くんっ!」
私は、ベッドの上で寝ている円堂くんの両肩を掴み、激しく揺する。揺すられて気分が悪そうに顔はしかめたけれど、口からはまだいびきが漏れている。大きく口を開けて、気持ちよさそうにいびきを欠いていた。——ああ、無理ね。十回ほど揺すって起きなければ、相当眠りが深いと言うことは、円堂くんを何回も起こしているから分かる。私は起こすのを諦めて、ふっとため息をついた。
もう練習時間が始まっているのに、まだ寝ている円堂くん。びっくりしちゃうけれど、こんな人がイナズマジャパンのキャプテンなの。寝ている姿からは、フィールドで見せるようなキャプテンらしい貫禄は見えない。むしろ、見ていて微笑ましくなっちゃうな。可愛いとか……うん、何だか可愛らしい。大きないびきをかくのだって、男らしくてかっこいい気がしてくるな。私はベッドの縁に腰掛け、円堂くんの寝顔を窺った。
「ん——あきぃ」
その時、円堂くんがもぞもぞと体勢をうつ伏せに変えながら、口を動かす。
寝言だってわかっているけれど、私はびくっと身体を震わせて円堂くんを見つめた。寝言の続きを待った。
「すきだぁ……」
心臓がばこんと跳ね上がる。頬の辺りが妙に熱くなっちゃって。や、やだ。私ったら、どうして寝言でドキドキしちゃったりするんだろう。自分を必死になだめていると、円堂くんの口はさらに言葉を生み出していく。私は聞き逃すまいと、口を凝視した。
「お前のおにぎり、すごく好きだぁ……」
それだけ言い残して、円堂くんはまた大きないびきを出し始めた。
身体から熱が冷めていく。ああ、なんだおにぎりのことだったのね。私はふうっと深呼吸をすると、円堂くんの耳元に口を寄せて、さらに大きく息を吸った。
「おきなさーい! 円堂くん!」
秋の声は、宿舎の外まで聞こえたという。円堂の絶叫と共に。
〜FIN〜
(ちょっと、残念だったかな?)
初めて書いたCPですねwmorningは秋と円堂の日常ですw秋は毎日こうやってお母さんやってんだろうな〜って妄想。次の作品は、night、円堂と冬花の日常ですwって、シリーズ化好きな私。光の証明もちゃくちゃくやってきますよ?