二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】銀色に輝く華  第九訓up!! ( No.111 )
日時: 2011/03/05 15:37
名前: 瑠々 (ID: .qxzdl5h)

第十訓「人生には何度でも間違いが起こる」


「ほんの少し目を離しただけで連れ去られた・・・か」

土方は餡子に何があったか説明して貰い、辺りを見回しながら呟いた。

「此処は確かに道が狭い。だが、何か声とかを聞く筈だが?」

土方の問いに餡子と悠は首を振った。

「そんなのは全く」

「其れに隊長は俺の隣を歩いてました」

餡子と悠の言葉に更に頭を抱える土方達。すると日向がポツリと呟いた。

「・・攘夷浪士の仕業の可能性が高いね・・・」

日向の言葉にアリス達はドキッとした。
桃亜は十二番隊士だけに攘夷戦争に参加した事を言っている。だから自分達以外は誰も知らない。だが、良く考えてみれば黙っていても何時かバレる事だろう。

実は日向も元攘夷志士だった。

当時は鬼兵隊に所属しており、戦が終わる前に戦場から姿を消したらしいが、『藍鬼の仔』と言う異名を取る程強かったらしい。

桃亜の剣の腕もかなりのもの。もしかしたら日向は昔桃亜と会っていたかも知れない。
もし会っていたら、日向は桃亜の過去をバラすかもしれない。

そう思うと落ち着いていられない。

すると、横に居た銀杏が口を開いた。


「そう言えば、黒夢は・・・?」


銀杏の言葉にアリスが緑を見る。

「確か緑くん達と一緒に見回りしてたよね?」

「え?紅葉達とじゃなかった?」

今度は緑が紅葉を見る。すると紅葉は首を横に振り、

「ウチは澪と莉乃としてたよ?」

・・・・。

「お前等、まさか見回りのメンバー忘れたとかじゃないだろうな?」

土方の言葉に沖田が「ありえますねぇ」と呟いた。
土方の言葉に十二番隊士全員が固まる。そして———・・・、

「知るかボケェェェェェ!!!」

「俺等はちゃんと見回りのメンバー確認してきましたッ!!」

「総悟ぶっ殺す♪」

「何で俺ですかィ。悪いのは土方さんでぃ」

「じゃ、土方先にぶっ殺す♪」

「何で俺だァァァァァ!!!」

皆で大喧嘩。土方刀抜いてるし、沖田バズーカ構えてるし、もう最悪。
そんな中、一人落ち着いていた餡子が言った。




「黒夢との見回り・・・、アリスちゃん何だけど・・・・」




餡子の台詞に皆が一斉に固まる。
そして、アリスに皆の冷たい視線が送られる。

アリスは苦笑いし、一歩後ろにさがった。
そして———・・・、


「あたし、他の所見てくるッ!!!!」


猛ダッシュ。


「逃げんなァァァァァ!!!!」


土方の怒声が響き渡った。