二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 ( No.138 )
- 日時: 2011/06/12 16:39
- 名前: 瑠々 (ID: .qxzdl5h)
第十三訓「地図でも間違ってるところ位ある」
「———で、ここ何処ォォォォ!?」
辺りに銀色の絶叫がこだました。
銀色の絶叫の理由は、遡る事一時間前———…。
−−−−−−−−−−−−
「この場所に春雨がいるらしい。だが銀時、銀色。その桃亜と言う奴が此処にいるとは限らんぞ」
桂は春雨がいると思われる場所を書いた地図を、銀時に渡しながら言った。
「なに言ってんの、ヅラ。何事でも挑戦しないと」
ニコニコと笑いながら返事を返す銀色を、蒼は心配そうな目で言った。
「でも二人共、流石に危険すぎます」
蒼の言葉に桂とエリザベスも頷く。銀色は「大丈夫」と笑顔で返す。
銀時も笑みで返す。
「そん時は銀時囮にして逃げるから」
「なんで俺だけ!?テメーも道連れに決まってんだろうがぁぁ!!」
−−−−−−−−−−−−
そうして銀色は、銀時に頭を引っ叩かれながら地図が示す場所に来たものの、それらしき物が一切見当たらず、おまけに迷子になってしまい、
最初の銀色の叫びに繋がると言う訳である。
「ヅラのヤロー、嘘言いやがったなァァ!!」
銀時はそう言いながら、地図をビリッビリに破いて捨て、
銀色は近くにあったポリバケツを清清しいくらい蹴って、壊していた。
「クソヤロォォォ!銀時の天パまでうざくなってきたァァ!!」
「なんで俺ェェェェ!!?」
二人が言い合いを始めそうに鳴った瞬間、
「銀さん!銀色さん!」
「「新八!神楽!」」
突如現れたのは、別行動していた新八と神楽だった。銀時と銀色は
二人に駆け寄った。
「なんで二人が?」
「実は僕達真選組にいて、ここに怪しい奴がいるって情報が入ったからここに来たんです」
新八の説明に出て来る『怪しい奴』。これはもしかしたら春雨の事なのだろうか。銀色はそう考えていると、神楽が手に持つ物が目に留まった。
「神楽、その傘…」
「コレアルか?桃亜の部屋にあって気になったから持ってきたアル」
銀色はその傘に見覚えがあった。
見覚えがあったと言うか、神楽の紫の番傘と一緒だったからだ。
「これが何で桃亜の部屋に?」
「当然だよ」
突如上から降ってきた声に驚き、一斉に上を見る四人。
灰色のマントを被っている所為で顔は見えないが、声からして女の子だ。
「ちょっ、あの番傘———!!」
新八は目を見張った。
少女の持つ、青い番傘——。間違えなく夜兎の物だ。
その瞬間、四人は一斉に戦闘態勢に入った。だが、少女はケラケラと笑い出し、
「そんなにピリピリしないでよ。あたし、挨拶に来ただけだから」
その直後、少女の手から銀色の刃が放たれた。