二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 第六訓up!! ( No.85 )
- 日時: 2011/01/22 10:10
- 名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)
第八訓「久しぶりに会ったらかなり性格変わってた、って事良くあるから気を付けよーね」
「へー、ヅラはまだ攘夷活動してたんだ」
「ヅラじゃない、桂だ。当たり前だ。俺には国を変える義務がある」
桂の返事を聞いて、銀色は少し安心した。口癖といい、昔と何一つ変わってないからだ。
すると桂は口を開き、銀時に聞いた。
「それはそうと、お前等なんで此処に?」
「今、人探してんだけどお前、何か知らねーか?真選組の奴なんだけど」
銀時の言葉に首を傾げた。
「真選組の奴の事は知らぬぞ」
「そっかー」
銀色は、一つ溜息をついた。犯人は攘夷浪士の可能性が高いが、攘夷浪士の中で有名な桂が知らないと言うなら如何しようか、と悩んだ。
すると桂は、悩んでいる銀色を見て、
「所で銀色。お前、攘夷戦争に参加していたのだろう。
なのに何故、真選組と関係を?」
「あ。」
桂の言葉に嫌そうな顔をする銀色。桂の言葉に、銀時は「攘夷戦争?」と
桂に聞き返した。
「あぁ。銀色が俺達の元から居なくなった後、銀色は攘夷戦争に参加
していたそうだぞ」
眼を見開く銀時。だが、当の本人は「そう言えば、そんな事もあったね」などと、人事のように言っていた。
銀色は、チラリと銀時を見た。其の赤い瞳は、驚きの色をしていた。
銀色は再び溜息を着くと、少しだけ話した。
銀時の元を離れて少ししてからの事だった。銀色はある攘夷組に拾われた。其の成り行きで攘夷戦争に参加し、『銀色の舞姫』と言う異名をとった事を。
其の話を聞いた銀時は、銀色を見た。
銀色も自分と同じ様に異名をとった。自分と同じ様に赤く染まった。
自分と同じ様に仲間を失った。
其れは当時まだ幼かった銀色にとっては、重すぎる運命。
「ま、変な異名とったけど直ぐ攘夷戦争も終わって、江戸を出たけどね」
ヘラヘラと笑っている銀色だが、その瞳の色は悲しい青と赤をしていた。