二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】銀色に輝く華 第六訓up!! ( No.97 )
- 日時: 2011/02/13 15:14
- 名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)
第九訓「お店で走り回っている子供は大体転ぶ」
——カツーン、カツーン・・・
明るい廊下にブーツの鳴る音が響き渡る。
廊下の奥から現れたのは、三人の男女。
「・・ねぇ、神空。あの、真選組の女は?」
「倉庫に閉じ込めてる。まだ気絶してるんじゃないかな。大体そんなに気になるなら兎威、自分で確かめに行ったら?」
面倒臭そうに話す二人を他所にもう一人の少年は、ツカツカと前に進む。すると、神空は溜息を吐き、前を歩く少年に向かって半分呆れたように言った。
「おーい、黒夜。久しぶりに集まったんだからもうチョイさァ・・・」
「あ、何?神空。もしかして寂しかったとか?」
「は・・ハァッ!!?寂しかった訳ねーだりょッ!!?」
「あ、噛んだ。寂しかったんだー」
神空は兎威におちょくられ、顔を真っ赤にしている。
すると急に黒夜と呼ばれた少年は立ち止まり、兎威達の方を向いて言った。
「俺達は一応感動の再会だけど、真選組の女は悲しい再会だな」
黒夜の言葉に神空と兎威はフッと笑うと、「そうだね」と呟いた。
☆
場所は変わってかぶき町のレストラン。
此処で銀色と銀時は桂にご飯をおごって貰っている。
でも銀色は一つ気になる事があった。
「ねェ、ヅラ。其の白いの・・何?」
銀色は桂の隣にある、「気になるもの」を指差して聞いた。
「ヅラじゃない、桂だ。コイツはエリザベスと言ってな。可愛いだろう」
白い物体・・・エリザベスはペンギンの様な顔形をしているが、他の人から見たら、明らかに変な生き物だ。
(可愛い・・と言っちゃぁ可愛いけど・・・)
銀色は不思議な目でエリザベスを見る。
エリザベスは黄色いコーヒー豆みたいな口にうどんの入った器ごと口の中に入れた。そして数分後、カラになった器を口から出す。
どうやってうどんを食べているのだろう、銀色はエリザベスを見ながらそんな事ばかり考えていた。
すると、レストランにお客さんがやって来た。かと思うと其のお客さんは猛ダッシュで銀色達の居るテーブルにやって来た。
「桂さん!!此処に居たんですか!?探しましたよ!!って、あ・・・。」
「あ・・・。」
突然やって来た男は黒と蒼のオッドアイの綺麗な瞳を見開いた。
銀色も同じく、青と赤のオッドアイの瞳を見開く。
「蒼くんンンンンッ!!?」
「銀色ォォォォッ!!?」
レストラン中に二人の声が響き渡った。