二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.142 )
日時: 2010/12/28 17:19
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 1Fo1.2G4)
参照: ポケモンのアレンジ曲(を聴くこと)にはまっておりますw

あらすじ
余裕を持ってレインを倒した大悟。
大悟は先に行った秀夜たちを追う。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
秀夜たちは大聖堂付近に来ていた。
「気をつけろ。ここはローマを支配している奴の本拠地だ。いつ出てきてもおかしくない」
秀夜が注意を促す。
「それで、目的の石碑はどこにあるんだ?」
京は一刻も早く石碑を見つけたいようだ。
当然だと言われれば当然だが、第一に身の安全を常に確認しなければならない。
「そう慌てるな。じっくり探すぞ」
秀夜は京を落ち着かせ、かつ自分も石碑を探す。
その時だ。
「あーっ! 大悟さんだー!」
由衣があろうことかこの場所で大声で叫ぶ。
「おっ! やっと来たか!」
明るい声で振り向く馬鹿な男二人と、
「…秀夜さん、こんな場所で大きな声出して、大丈夫でしょうか…?」
もしかしたら一番頼りになるかもしれない綾。
「…」
そして呆れて言葉の出ない秀夜、斬人。
「やあ、ちょっと長くなってしまったね。で、石碑は見つかったかい?」
大悟が訊いて来る。
「それが—」
「それが、なかなか見つからないの!」
由衣が先に言ってしまった。
「…ああ、そうなんだ…。よし、じゃあ僕も一緒に探すとするか」
大悟もなんだかたじたじだ。由衣という名の悪魔になつかれたら本当に終わりだ。
さて、気を取り直し、石碑を探し始めて三分ほど経った。
「おい秀夜! これじゃないか?」
平治がらしきものを見つけたらしい。皆平治の近くへ駆け寄る。
見たのは、沖縄やカナワの時と同じような石碑。スイッチもある。
「おおっ、まさしくこれだ! サンキュー、平治」
秀夜が礼を言ってスイッチを押すと、例によって石碑が動き、階段が現れた。
「キター! 遂に来たぜ! さあ、突入だ!」
京がテンションマックスだが、秀夜は軽くスルーして中へ入っていった。
皆後に続く。
「…なんだよ。反応くらいしてくれよ」
ぶつぶつ文句を言いながら、京も入っていく。

地下は例によってアンノーン文字が刻み込まれた岩がある。
今回はピンク色に光り輝いている。
(そういえば、ヴァルニカはテレパシーで話せるんだよな。よし、この場所について訊いてみるか)
秀夜はそんな事を考えながら歩き続ける。奥へと進んでいく。
しばらく歩くと、いつものように大広間についた。
「…あれ?」
今回は何だか違う。いつも中央にある大きな結晶は無く、かわりに人が浮いている。
いつもの老人ではなく、若い女性だ。
ピンクの長髪、目だけが武装兵が目につけるようなもので覆われている。
ピンクのベールに首から下を包み、左手には大きな杖を握っていた。
「すいません、貴方は…どちら様ですか?」
秀夜が訊く。すると…
「…はあ」
何故か突然のため息。
「全く、私が人間に似てるからって、いつもいつも…。私の正体を一度目で当てた人は未だ一人もいないのですよ?そろそろ一発で当てて欲しいものです」
そして愚痴。こいつ…何者だ?
その女性は一人でべらべら喋っている。
「私こそが、人間に最も近いと言われており、かつ、乙女座を司るポケモン、ヴァルニカなのです」
……え?

続く