二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第四章終了 ( No.157 )
日時: 2010/12/31 12:22
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 7TIkZQxU)
参照: ポケモンのアレンジ曲(を聴くこと)にはまっておりますw

 第五章

秀夜たちは今、いつものように空を飛んでいる。
「おい秀夜、今回難しくないか?」
後ろから京の声が聞こえる。
秀夜が、何が、と訊くと、
「だってさ、今回ノルウェーしかヒント無いんだぜ? 今までは都市名あったけどよ」
たしかにそうだ。
沖縄はともかく、『カナワ』『ローマ』ときてノルウェーでは探しにくい。
「しらみつぶしに探すしかないだろ。とりあえず俺はVに勝ったし、ある程度の敵は大丈夫だ」
とりあえず思いつく案を言う。
「そりゃお前と斬人は大丈夫だろうけど、俺たちは強豪に勝てる自信はないぞ?」
京もしつこく粘ってくる。
「あら、私はT倒しましたよ?」
綾が珍しく自慢げに話す。
とりあえずそれより強いのが出てきたら話にならないのだが。
その時は何とかして勝つしかない。
「おい、そろそろノルウェーだぞ」
後ろから平治の声がする。
「分かった。とりあえず、着陸できそうな人目につかない所を探すぞ」

もともとノルウェーは寒い所である。
北の方では、時期によっては太陽が一日中沈まない事もある。
「おいおい、すげえ狂ってるなこりゃ」
平治が呟く。
見た感じ岩場だ。岩にコケや草が茂っている。
本来なら草なんてあまり生えない。世界のバランスが狂って、逆に自然が増えた。皮肉なものだ。
「秀夜さん、これ…人目につかないところ、あります?」
綾の不安げな声。確かにこれだとどこに着地しても見られる可能性が高い。
「岩場の頂上とかどうよ? 人が万が一見つけても登るのは難しいんじゃねえの?」
京の提案。
「…降りた後登るのが面倒だぞ」
「そっか…」
一向に決まらず、相談は続く。
「これだと逆に目立つんじゃ…」
秀夜は不安になってきた。
(何だか空に攻撃してきそうな気がするんだが…)
徐々にこんな事も思い始めた。その時だった。
「おい、秀夜! 下!」
京の言葉に、慌てて下を見る秀夜とその仲間。
下に見えたのは、
「炎…おい! 避けろ! 危ねえ!」
皆がその言葉で横へ逸れた直後、炎が皆を掠める。
秀夜は下を見る。
そこに居たのは二人の女。二人とも何だか露出度が高い気がする。
片方は長いカールのかかった金髪、もう片方はショートヘアーの銀髪。二人とも服は紺色だ。
「何だあいつら? B・S団か? だったら俺がぶっ飛ばす!」
京が急降下する。
「おい、待て! お前一人じゃ—ちっ、全員降りるぞ、応戦だ!」
秀夜も指示を出し、急降下する。
既に京はボードを降り、その二人に向かっていた。
「おいB・S団。この京様が相手だ。大人しく尻尾を巻いて帰りやがれ!」
その女二人は六人を目前にしても顔色一つ変えない。京の罵声を浴びても全く動じていない。
そんな時、秀夜はあることに気付いた。
(B・S団のマークが、無い…。もしや…)
秀夜の頭に考えが浮かぶ。
「京、ちょっと待て。俺に話をさせろ」
秀夜は京を止め、その女二人に近づく。
「貴方たちは、B・S団じゃない…違いますか?」
後ろで京が「はあ?」と叫ぶ。
その女二人は大きく笑う。
「ハハハハ! あんたみたいなキレ者がいてよかった! そう、あたしはB・S団みたいな小物じゃないのよ!」
まず金髪の方が言った。
続いて銀髪の方が口を開く。
「あたしらは世界をまたぐ怪盗姉妹! 銀髪のあたしがリオン。そして、金髪カールのお姉様が、ザンナーよ!」

続く
まさかのゲスト出演ww