二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照800ですたいww ( No.175 )
日時: 2011/01/06 18:43
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: H6c/o5GF)

あらすじ
六人中三人が捕まってしまった。
さらにフーに追い詰められピンチに陥る秀夜たちだが、リオンとザンナーが再び現れる。
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車に乗って、五人はとりあえず遠くへ。
「ところで、フーは大丈夫なのか?」
京は、車に撥ね飛ばされたフーが心配なようだ。敵とはいえ、轢かれるとなると心配だろう。
「あいつは大丈夫よ」
リオンが助手席から振り返る。
「あいつの白銀のベールは『護りのベール』と言ってね、ベールへの攻撃では体が一切傷つかないのさ。もっとも、衝撃は受けるらしいけど」
そうか、それであの時フーは非人間的なことを言ったんだ。炎で人間は死なないと。
残酷なのではなく、単に自分を基準と見ていただけなのかも知れない。
「ところで、やけに人数が減ってるじゃない。他の仲間は捕まったのかい?」
ザンナーが訊いて来る。
「…はい。フーの軍に捕らえられました」
秀夜は俯く。
「…そうか。あんたたち、相手があのフーでよかったね」
秀夜はザンナーが言った言葉の意味が分からなかった。
フーでよかった?
そんな秀夜の様子を見て、リオンは、やれやれ、と首を振った。
「フーはとても執念深い性格でね、ターゲットは全て捕まえないと落ち着かないそうよ。つまり、六人捕まえるまでは絶対にこの地を離れない、って事」
リオンの説明で、秀夜はやっと意味が分かった。
フーは六人を捕まえるまでこの地を離れない。つまり、一人でも残っていれば助けられるチャンスがある、ということ。
「で、秀夜。どうやって平治たちを助けるの?」
横から由衣が訊いて来る。
「考え中だ」
秀夜はそっけなく答える。
ふいに車が止まった。
「さあ、着いたわよ。あたしたちの隠れ家さ」

隠れ家と言うのは洞窟の奥。
時間はある、ゆっくり考えろ、という怪盗姉妹の気遣いだろうか。
こんな優しい二人だが、以前はアルトマーレという地で町を崩壊まで追い込み、警察に捕まっていた事もあるようだ。
「あたしたちにも何か出来る事があればやるよ。そろそろB・S団に一泡吹かせたいしね」
「そうそう。こんなチャンスめったにないもの、ねえお姉様?」
怪盗姉妹はそう言ってくれた。
秀夜は改めて作戦を考え出す。
京と由衣は寝ている。人が困っているのに、のんきな奴らだ。
(おそらく相手はまた大人数で来る。先に軍を倒すのが懸命だけど、あの大人数は…)
脳をフル回転させ、考える。そして、
「あ」
ふいにある作戦が浮かんだ。
相手がバトルを仕掛けてこないなら、こちらもバトルで勝つ必要はない。
「よし、これしかないな」

続く