二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第五章終了 イラストぼしゅー ( No.203 )
- 日時: 2011/01/15 22:01
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: F/CIbMuI)
あらすじ
一日に三人の敵に出会うというあまり出来ない経験をした秀夜たち。
だがエジプトで会った二人は捕獲よりも戦いを望んでいるようで…
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ダブルバトルか…。
組むのは誰でもいいが、ダブルバトルはコンビネーションが重要になってくる。
ここは幼馴染の京とやるのが良い、と判断した。
「京、頼む」
「よっしゃ、頑張ろうじゃねえか」
京は自信満々で出てきた。
「バトルの前にあっしらのポケモンを見せる」
やけに余裕ぶるロストと、
「ええっ? 公開するの? 後悔するよ? こうかい…フフッ。ま、いっか」
変な駄洒落をかまし、一人で笑っているノック。
「僕のポケモンはね、僕に似てとても美しいコイツ! コクジャク、GO!」
ノックが出したのは、壺に入ったような格好で、羽に目がある鳥ポケモン、コクジャク。
「あっしは…ストライク、出撃!」
ロストは、忍者を思わせる緑色のカマキリポケモン、ストライクを出した。
「両方とも飛行が付いてるな…。よし、行くぞ、ライボルト!」
秀夜のポケモンは水色の体に黄色の体毛、雷雲をつくるポケモン、ライボルトだ。
「じゃあ俺は、頼むぜい、フライゴン!」
先程オシリスの軍艦に火をつけたフライゴンだ。
「じゃあ、早速始めようか。先攻は僕たちからね。風で砂が巻き起こってヘアセットが崩れちゃうから速攻で決めるよ」
ノックは勝手な理由で先攻後攻を決めた。
「まずは…コクジャク、追い風だ! 砂を僕にかけないようにね!」
コクジャクは羽ばたき、風を起こした。相手のポケモンが速くなる厄介な技だ。
「ストライク、シザークロス」
元々速いストライクが猛スピードで向かってくる。
秀夜が、避けろ、と言う前に、シザークロスがライボルトを斬っていた。
「ライボルト、大丈夫か? くっそ、速え…」
どうやら厄介なのはストライクよりもコクジャクだ。
「俺が行くぜ。フライゴン、竜の波動!」
フライゴンが波動の力を溜める。コクジャクに打ち出そうとした、その時—
「コクジャク、開眼しな!」
「ストライク、燕返し」
コクジャクが羽の目を広げた。
一瞬フライゴンの動きが止まる。
その一瞬の隙を、ストライクが逃さない。燕返しが命中する。
「フライゴン! …つか開眼って何だよ!」
京が怒鳴る。
ノックは不敵な笑みを浮かべている。鏡を取り出し、髪を整えながら喋る。
「開眼はね、コクジャクが持っている能力で、羽の目を見せて相手の動きを一瞬だけ止めるんだ。そして、その一瞬は—」
そこで話を切るノック。口を開いたのはロストだ。
「その一瞬は、あっしのストライクにとっては十分すぎる時間だ」
恐るべき連携攻撃。秀夜はメカニック戦を思い出した。
メカニックは称号こそMだったが、恐ろしく強かった。何故ならフィールドがメカニックに味方したから。
今回も同じだ。一人だとLとN、しかし二人が合わさるとその称号の力をはるかに超えるのだ。
「これが、あっしらの必殺コンボ」
「開眼で封じ、鎌で斬る…通称、開眼ブレードさ」
続く