二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン イラストぼしゅー ( No.222 )
- 日時: 2011/01/23 18:12
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: HnQQx7lG)
あらすじ
ついにカニ座戦が始まる。
兜を被った巨大ガニ、キャンサルに対し、勝利をもぎ取ることが出来るか…
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「速攻で行くぞ! ライボルト、十万ボルト!」
ライボルトは高電圧の電撃を勢いよく放つ。
キャンサルは動きは遅いようで、十万ボルトは避け切れなさそうだ。
「いっけええええ!」
秀夜も叫び、電撃が向かう。
しかし—
十万ボルトは兜に命中、ガキンと音がし、電撃が弾かれた。
「何だ?」
どうやら兜部分への攻撃は通じないようだ。
キャンサルが動く。カニのくせに前に歩けるらしく、鋏を構えながら向かってくる。結構速い!
「くるぞ、ライボルト。もう一発十万ボルトだ!」
ライボルトは再び高電圧の電撃を放った。
しかし今度は鋏をかざし、電撃を軽々と跳ね返す。
(嘘だろ…?)
いくら動きが遅くても、いくら水タイプでも、攻撃が当たらなければ話にならない。
おまけにこのキャンサル、テンビラルと違って攻撃も強そうだ。
キャンサルが鋏を前に向け、突き刺す体勢をとる。
「危ねっ! ライボルト避けろ!」
ライボルトは後ろに飛びのく。
次の瞬間には、先程までライボルトが立っていたところに鋏が刺さっていた。
しかし、どうやら右の鋏が抜けないらしく、しきりに鋏を引っ張っている。
「チャンス! ライボルト、右の方に十万ボルト!」
ライボルトは、鋏が使えない右方向に電撃を放つ。
キャンサルの鋏が抜けたが、防御する前に電撃が命中した。
今度は効いたようだ。体が痺れたらしく、動きが鈍い。
キャンサルは攻撃パターンを変えてくる。後ろに下がり、紫色の泡を飛ばしてくる。
「毒か?」
バブル光線の毒版、といった感じだろうか。
「問題ない! 十万ボルトで割れ!」
ライボルトの電撃で、泡は割れ、毒液が飛び散る。遠くにいたため、液は当たらなかった。
「この位置だと十万ボルトが防がれる…ライボルト、接近戦だ! 鋏と泡に気をつけろ!」
ライボルトは走り出す。
飛んでくる泡を避けながら、どんどん距離を詰めていく。
キャンサルは鋏で迎え撃つが、一発目の鋏は飛び越える。
二発目は下をくぐり、あとは本体だ。
「もらった! ライボルト、十万ボルトだ!」
ライボルトは電撃を溜め、解き放つ
その前に、キャンサルが紫の泡で全身を包んだ。
ライボルトが吹き飛ばされる。
毒の泡を守りに使った、必殺のシールドだ。
しかもライボルトは毒にかかったらしい。
「くっそ…。ライボルト、大丈夫か?」
まだ立っているライボルト。しかし、このままでは倒されるのも時間の問題だろう。
キャンサルは鋏を振りかざし、再び向かってくる。
麻痺でスピードは下がっているが、威圧感はもの凄い。
(奴の注意すべき攻撃は毒の泡と鋏…接近戦も遠距離戦も通じない…毒の泡?)
秀夜は閃いた。
「サンキュー、ライボルト。ちょっと戻ってくれ」
ライボルトをボールへ戻す。
「かかってきな、キャンサル。ちょっくら逆転してやる」
秀夜はモンスターボールを構えた。
続く