二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 参照四桁の奇跡 ( No.228 )
日時: 2011/01/25 18:46
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: RlxFuCMR)

あらすじ
カニ座のキャンサルは接近戦も遠距離戦もこなす強敵。
しかし、秀夜は閃いた。
「ちょっくら逆転してやる」
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「さあ、やっとお前の出番だ! 頼むぞ、ユニサス!」
秀夜が出したポケモンは、純白の馬型ポケモン。
純白の体毛は、所々鮮やかな紫色に染まっている。最大の特徴は、金色に輝く額の立派な角だ。
「ユニサス、メガホーンだ!」
ユニサスはいななき、駆け出した。
キャンサルの吹出す毒の泡を軽々と飛び越え、キャンサルを狙って一直線。
迫り来る二つの鋏も飛び越え、角をキャンサルに向ける。
キャンサルは先程と同じく、紫の泡で全身を包んだ。
しかし—
「無駄だ!」
ユニサスは、毒の泡をものともせず、兜のコアの部分に角を突き刺した。
「どうだ! ユニサスはな、鋼タイプを持ってんだよ!」
ユニサスは鋼・エスパー。しかしその美しい体のどこを見れば、鋼タイプだと分かるだろうか。
キャンサルは大きく後ろへ弾かれる。兜に当たったのでダメージはなさそうだが、衝撃は大きいだろう。
逆上したキャンサルは鋏を振り上げ、ガチガチ鳴らしながら走ってくる。
「ユニサス、大きくジャンプだ! 後ろに回れ!」
ユニサスは、秀夜の指示通り、大きく飛び上がった。
キャンサルは前傾姿勢だったため、前からの攻撃は兜によって防がれる。
逆に言えば、後ろは絶対に空いている。
「ユニサス、本体に向かって、雷だ!」
電気タイプ最強の大技、雷に匹敵する電撃が、ユニサスの角から放たれる。
キャンサルは、先程のライボルトの十万ボルトの影響で麻痺し、体が素早く動かない。
向きを戻す事が出来ず、電撃は本体—兜の中に命中した。
キャンサルの動きが鈍くなる。足が止まり、バタンと倒れこんだ。
秀夜の勝利だ。
「よっしゃあああ!」
秀夜は勝利の叫び声を上げた。
「かっこつけてんじゃねーよー!」
真っ先に由衣の飛び蹴りが飛んできた。何とか避ける。
老人が倒れたキャンサルに呪文のような言葉を発すると、キャンサルは薄緑色の珠となった。
老人がそれを秀夜に手渡す。
「アフリカにはあと二体の星座ポケモンがおる。次は南アフリカ共和国に向かうと良いじゃろう。そこには双子座のジェミニスがおるぞ」
何故か最南端。途中に通る所を先に行った方がいいんじゃ…
とりあえず、次は南アフリカのジェミニスを倒そう。
「よし。じゃあ、とりあえずここは砂漠だから今日中に移動して、どっか寝れるところを探すか」
今日中にエジプトを出ることに決まった。
次は双子座ポケモンだ。

津和吹 大悟は、鎧鳥ポケモン、エアームドに乗り、南アメリカ大陸上空を飛んでいた。
南アメリカのある地には、各地のチャンピオンや四天王、ジムリーダーの集まる抵抗集団「レジスタンス」の本拠地がある。
「エアームド、そろそろだ。地上に降りるよ」
エアームドは了解とばかりに鳴き、地上へ降下していった。
基地には誰もいなかった。皆出張中だが、別に珍しいことではない。
大悟は自分のノートパソコンを開く。
「秀夜君や、あのレインって奴のおかげで、かなりの情報収集が出来た。とりあえず新奥地方チャンピオンに、報告っと…」
大悟はメールの送信ボタンを押す。
「さて、そろそろ僕たちも本格的に活動を始めないとな…」

第六章 完
第七章に続く

新奥地方は「シンオウ地方」です。