二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第七章開始 ( No.242 )
日時: 2011/02/05 17:47
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: RlxFuCMR)

あらすじ
南アフリカの支配者ユタは、とんでもない奴だった。
京の案で、まず城を潰すことになる。
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六人は空へ飛び立つ。
斬人が三つ顔を持つ悪のドラゴンポケモン、サザンドラを持っていたため、秀夜、京、綾はフライゴンに、平治、由衣、斬人はサザンドラに乗った。
ボードでは、突然の危機に対応しにくいからという考えだ。
上空に上がると、海の近くに高くそびえる城が見えた。
B・S団のシンボルが屋根に刻まれ、天守閣がそびえ、色は白黒だ。
「よっしゃ、行こうぜ!」
フライゴンとサザンドラ、六人は城に向かって飛んでいく。

「ユタ様! 何者かが城に向かって近づいています! モニターに出しますよ!」
城内では下っ端たちが叫んでいる。
モニターに写ったのは二体のドラゴンポケモンだ。
「なるほど、こいつらがボスの言ってた奴らだな…よし! 一号、二号! 出撃だ! 俺について来い!」
ユタが叫んで、モンスターボールを取り出した。
出てきたのは紫色の体、四本の手のような何か、気球のようなゴーストポケモン、フワライド。
フワライドの下には人間が乗れる程度のかごが付いている。
一号、二号というのは、下っ端の呼び名だ。
「見せてもらおうか! 自称・世界の救世主の性能とやらを!※」
フワライドに乗ったユタは大きく叫んで、飛び出していった。
下っ端二人はプテラを出し、ユタの後を追う。

「何か来るぞ…。敵だ!」
斬人が珍しく大きな声を出した。
その敵はフワライドに乗り、プテラ二体を従えて真っ直ぐ向かってくる。
「俺はB・S団のユタ! 称号はU! お前たち、ここへ何をしに来た!」
ユタが大声で叫んだ。まだ距離はそれほど詰まっていないが、声はかなり響く。
「俺たちはとある用があってここに来た! だがその前にお前をぶっ潰す!」
秀夜が何か言おうとしていたが、先に叫んでいたのは京だった。
秀夜は一瞬ためらったが、すぐに叫ぶ。
「お前がやっている事は決して許されない! 住民たちを解放しろ!」
だいぶ距離が詰まってきた。
「はあ? 俺だって奴らに解放の条件は与えているのだ! 森を全て開拓するか、もしくは俺に勝つかだ!」
やはりひどい奴だ。疲れきった者たちが、何もしていない者、しかもUに勝てるはずが無い。
「いいぜ! じゃあ俺が勝ったら住民たちを解放しろ!」
京が叫んだ。
「ほう…いいだろう。俺に勝てば、そこら辺の役立たずは解放し、俺はこの地を去る!」
ユタは自信たっぷりだ。
「おい、斬人。サザンドラは何人乗せられる?」
京が訊いた。
「最高で八人乗せたことがある」
斬人はぶっきらぼうに答えた。
「よし分かった。秀夜、綾、あっちに移ってくれ」
秀夜は少しためらった。京は空中で戦う気だ。もし負けたら、京とフライゴンは落ちる。
だが、
「俺に任せろってんだよ! あと俺はあいつを許さねえ」
京はどうしてもやる気だ。しかたなく、秀夜と綾はサザンドラの方に乗った。
「それでこそ男だ。一号、二号、下がってろ」
ユタはにやりと笑った。
京は珍しく本気だ。目が違う。
「お前をこの上空から叩き落してやる! 覚悟しろ!」

続く
※シャア・アズナブル大佐の台詞