二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第七章開始 ( No.248 )
日時: 2011/02/10 19:04
名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: RlxFuCMR)

あらすじ
さすがUだけあって、中々強いユタ。
そんなユタに対し、苦戦する京。
フライゴンは、渾身のドラゴンクローを放つ。
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「フン、さっき何度も同じ手にかかると思うなと言ったのを忘れたのか?」
ユタは先程のフワライドのスライングスピンでかなり回ったはずだ。
それなのにピンピンしている。何事も無かったかのように。
その時、フライゴンの体が一瞬揺らいだ。先程のダメージは結構大きかったようだ。
「いいだろう。フワライド、スライングスピンだ!」
フワライドは再び舞い、上昇する。
が、

「おいユタ。さっき、『何度も同じ手にかかると思うな』って言ったのは…誰だったかな?」

一瞬ユタの顔がひきつる。
「さっきの言葉をそのまま返してやるぜ! フライゴン、上向いて火炎放射!」
フライゴンはとっさに上を向き、口から灼熱の炎を放出した。
フワライドが慌てて避けようとしたが、その前に顔面に炎がぶつかった。
「やるではないか! 一回でスライングスピンを読んだとはな…」
「それだけじゃねえぜ! さっきフライゴンがよろめいたのは、上にいるフワライドに炎を当てるための距離調整だ!」
笑みを浮かべる京。対するユタもまだまだ余裕の表情だ。
ただし、余裕なのは『人間』である。
フライゴンはスライングスピンがよほど効いたようだし、フワライドも顔面への炎でややよろめいている。
「あと一撃…ってところか…」
「次で勝負を決めなくちゃならねえようだな」
両者、次の一撃に全てを懸ける。
「行くぞ! フワライド、最大パワーでスライングスピンだ!」
「上等だ! フライゴン、渾身のドラゴンクロー!」
刹那、両者が突進する。
フワライドは回転しながら突っ込み、フライゴンは龍の力を得た爪を振りかざす。
両者の大技が、激突した。
爆発と共に、煙が巻き上がる。
「ぐあああっ!」
爆発の衝撃で、フワライドとフライゴンが吹っ飛んだ。
空中で睨みあうフワライドとフライゴン、ユタと京。
ぐらり、と。
フワライドの体が揺らぎ、静かに下降しだした。
「ユタ様!」
一号、二号、と呼ばれた下っ端がユタの元に駆けつける。
しばらくした後、ユタが出てきた。
今度は二対のプテラに乗っている。フワライドを倒したようだ。
「約束だぞ! この地を解放しろや!」
京が怒鳴る。
「まあ待て。ここで解放すると、奴らは喜び、お前たちにまとわりつくだろう。それではお前たちの活動も難しいのではないか?」
どこまでもしつこい奴だ。
「じゃあ、今日一日住民を休ませろ。で、次の日解放しろ。それでいいだろ!」
ユタの表情が変わる。やけに悔しそうだ。
「…いいだろう。約束だからな」
ユタはプテラに乗って、去っていった。
「さて、石碑は…たぶん城の近くだろうな」

続く