二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第七章開始 ( No.251 )
- 日時: 2011/02/15 19:00
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: fS3ho1RJ)
- 参照: 私立併願を特進で合格致しました。わーい
あらすじ
ユタのフワライドに苦戦した京だが、何とか打ち破る。
あとは双子座ポケモンを攻略するだけだ。
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六人は城の近くへ降りる。
周りを探すと、
「おーい、あったぞ! これだこれ!」
五分程度で見つかった。京が見つけた。今回、何かと京は活躍している。
スイッチを押すと、案の定石碑が動き、階段が現れた。
六人はその中へ入っていく。
今回は岩が黄色に輝いている。
「なあお前ら。また俺が戦うのか?」
後ろの皆に向かって訊く秀夜。
「あったりめえじゃんよ! 今回も期待してるぜ?」
「リーダーだからな。今回もよろしく」
「いつも秀夜なんだから、今回も構わないでしょ?」
それに対して軽く返してくる京、平治、由衣。
(はあー。これで本当に大丈夫なのか?)
軽く肩を落とす秀夜。
しばらくすると、いつものように大広間に着いた。もちろん中央には結晶の塊がある。
老人もいつものようにいる。
「わざわざ訊く必要もないじゃろう。双子座を司るポケモン、ジェミニスを蘇らせる。準備はいいな?」
どうやらもうここに来る=戦うという式が出来上がっているようだ。
「はい、お願いします」
自信を持って答える秀夜。
「では、行くぞ…」
結晶が突然浮き上がった。空中をせわしなく飛び回り、電池が切れたように突然地面に落ちる。
その衝撃で結晶が割れ、双子座ポケモンが現れた。
大人の人間ほどの大きさだ。黄色い、道化師の帽子のような頭に、あろうことか四本の手。
目は赤い布みたいなものに隠れて見えず、足は二本。
宙に浮いていて、空中であぐらをかいている感じだ。体はまさに道化師だった。
しかし、双子座なのに、一人しか居ない。
「…あれ、一人か。まあいいぜ。こいつはエスパータイプと読んだから…」
秀夜はモンスターボールを取り出す。
「今回もお前に任せるぜ。出て来い、ユニサス!」
秀夜のポケモンは、キャンサル戦で大活躍した鋼・エスパーのユニサス。
エスパータイプの技はほとんど効かない上に、メガホーンで大ダメージを与えられる。
お互い気合はバッチリだ。今、双子座攻略戦が始まった。
「先攻は貰うぜ! ユニサス、まずは牽制だ! シャドーボール!」
ユニサスの角の先端に影の大きな弾が宿る。
それを小さく分けて発射、四発のシャドーボールが放たれる。
対するジェミニスも、四本の手に影の弾を作り、シャドーボールを放った。
全てがぶつかり、八個のシャドーボールは全て消え去った。
「まだまだだぜ! ユニサス、奴の後ろにテレポート! そこからメガホーンだ!」
ユニサスはこれでもエスパータイプ。テレポートで狙い通りジェミニスの後ろへ回り込んだ。
が、角を向ける前に、二本の手で地面へ叩き落された。
「何だと?」
後ろからの攻撃をあんなに早く対処できるはずが無い。念力で読んでいたとしても早すぎる…
考えていると、ジェミニスが後ろを向いた。
それを見た秀夜は、一瞬で謎が解けた。なぜあんなに早く反応できたのかが。
そう、なぜなら—
「へっ、それなら双子座ポケモンで納得がいくよ、ちくしょうが」
ジェミニスの後ろには、顔がもう一つあったのだ。
そっくりそのままの、同じ顔が。
続く