二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.254 )
- 日時: 2011/02/17 18:33
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: fS3ho1RJ)
あらすじ
双子座ポケモン、ジェミニスとのご対面。
そいつは体は一つ、しかし顔が二つ…
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ジェミニスがケラケラと笑う。
よく見ると、四本の手のうち、二本は手の甲を向けている。顔が二つあるのだから、手もそれぞれ二本ずつあった方がいい。
足は、四本あったとしても別々に行動は出来ないから、二本で十分、というわけだ。
「へっ、それくらいで俺の戦意が喪失すると思ったら大間違いだぜ! ユニサス、メガホーン!」
地面に叩きつけられたユニサスだが、すぐに起き上がり、角をかざして飛び上がる。
勿論ジェミニスには見えている。横に移動し、ユニサスの突きを避ける。
「甘いぜ! ユニサス、雷だ!」
ユニサスの角から雷に匹敵する力の電撃が放たれた。
ジェミニスは対処が間に合わず、電撃をまともに受けた。
「よおおし!」
秀夜が叫ぶ。しかし相手は伝説のポケモン、これくらいでは倒れないことは分かっていた。
ジェミニスは再び顔を上げる。目は見えないが、口元が少し歪んでいる。
怒りか、それとも戦いを楽しんでいるのかは分からない。
ジェミニスが四本の手を挙げ、光の弾を作り出す。
その四つの弾を一斉にこちらに投げつけてきた。
「何だありゃ? ユニサス、シャドーボール!」
ユニサスも四発のシャドーボールを放つ。
それぞれの技がぶつかった、その時だ。
まばゆい閃光が辺りを包んだ。
「何だ?」
慌てる秀夜。眩しすぎて、まともに目を開けていられない。
おそらくこの間に攻撃するという技だろう。
「くそっ、ユニサス、とりあえず動き回れ!」
目は開けられないが、それでも秀夜は指示を出す。
爆発音がした。何が起こったかはわからない。しかし、秀夜には何となく分かった。ユニサスが攻撃を喰らった…
やっと目を開けられるようになった。
ユニサスは倒れてはいないが、かなりの傷を負っているようだ。
「これ以上は無理か…。よし、ユニサス、いったん戻ってくれ」
秀夜はユニサスをボールに戻す。
(やっぱり、こういう奴相手にはこっちも攻撃力重視の方がいい。でも持久戦もこなせると助かる。そんな都合のいいポケモンは…あ)
秀夜の手持ちには、その条件を満たすポケモンがいた。
特攻が高く、体力回復も出来るポケモン。
「よおし、久々にお前の出番だ。出て来い、ランクルス!」
続く