二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.255 )
- 日時: 2011/03/09 13:20
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: p4jphIw6)
あらすじ
ジェミニスに苦しめられる秀夜。
いったんユニサスを戻し、久し振りの登場となるランクルスを出した。
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「もう攻めるしかない! ランクルス、シャドーボール!」
ランクルスの手から影の弾が飛び出した。頑張って四発一気に発射する。
正直、秀夜にはあの閃光玉の対処法が見つからない。
手っ取り早く倒さないと、いつ閃光玉が飛んできてもおかしくない。
ジェミニスもシャドーボールを四発放つ。
「へっ、同じ攻撃は二度も通じねえぜ! ランクルス、サイコキネシス! 相手のシャドーボールを跳ね返せ!」
ジェミニスの放った影の弾が光に包まれ、Uターンする。合計八個の影の弾がジェミニスを襲う。
さすがに破壊しきれないと判断したのか、ジェミニスは避ける体勢にはいる。
だが、一気に八発も飛んでくる弾を全て避けきれるはずが無い。
秀夜の推測どおり、五発目がジェミニスに直撃、残りの三つも全て直撃した。効果は抜群だ。
(そろそろ来るか…?)
秀夜が閃光玉を警戒した直後だった。
ジェミニスが出現させたのは、例の閃光玉。
秀夜に策を考えさせる暇もなく、二発の閃光玉を放ってきた。
秀夜は吹っ切れ、
「くっそ…。しょうがねえ、ランクルス、あれに衝撃を与えるな、でもとにかく止めろ!」
めちゃくちゃな指示をする。もとより上手くいくとは思っていない。
成功したら儲けもの、そんな所だった。
しかし、ランクルスは期待に応えた。いつまでたっても光は出てこない。
ランクルスは、二本の手で閃光玉を受け止めた。ジェル状の手は、衝撃をほとんど与えなかった。
ジェミニスの顔がひきつったように見えた。秀夜はニヤリと笑い、
「よーし、ランクルス! その閃光玉をあいつの顔目掛けて投げ返してやれ!」
ランクルスは両手の玉をジェミニスに向かって投げつけた。
閃光玉はジェミニスの顔の真ん前で破裂した。布で目を覆っているとはいえ、光はかなり届くはずだ。
混乱したジェミニスは地面に落ちる。秀夜はランクルスに必殺の一撃を指示する。
「とどめだ! お前の必殺技、サイコパンチをお見舞いしてやれ!」
ランクルスの手を光が包む。次の瞬間、拳の形をした波動が出現していた。
まるでロケットパンチか何かの様に、波動の拳は直進、目を回しているジェミニスを捕らえた。
ジェミニスは数メートル吹っ飛ばされ、地面に落ちて動かなくなった。秀夜が勝った。
「よっしゃあ!」
秀夜とランクルスが片手を叩き合った。
後ろでは五人が歓声を上げている。
「やったな秀夜。これはもう残り六対も全てお前だな」
珍しく斬人が冗談を飛ばす。秀夜は斬人が笑ったのを初めて見た。
老人が呪文をかけると、ジェミニスは黄色い珠となった。老人がそれを手渡す。
「これで君たちはもう折り返し地点に入ったわけじゃ。次はマダガスカル島の牡牛座ポケモン、タウロススと戦うと良い」
秀夜はエジプトの老人を思い出した。彼が『アフリカにもう二体いるから、先に南アフリカへ行け』と言った意味がやっと分かった。
だが、秀夜は遠回りで行く。皆の体調などが最優先だ。
「よし、じゃあ一旦ケニアに戻って休む。明後日、マダガスカル島に出発だ!」
「おおーっ!」
夜。B・S団のアジトでは、一人の男はまだ寝ていなかった。
彼の名前はオシリス。B・S団の軍隊の大総統だ。
「隊長! ユタ様から連絡が入りました!」
下っ端が息を切らして走ってくる。モニタールームからこの部屋までは結構距離がある。
「奴らは海を渡る確率が高いとのことです!」
「そうか…。正確には何と言った?」
オシリスはぶっきらぼうに聞き返す。
「え? ああ、えー…」
下っ端は少し言葉に詰まった後、
「『奴らは海を渡る確率が高い。出番が少ないお前にとって、今回はボスに自分の強さをアピールするには二度と無い機会なんじゃねえの?』と…」
「…一段落したら地獄を見せてやる」
オシリスは呟いた後、
「サスケを呼べ! 今回は奴も連れて行く。俺はボスとは違う方法で奴らを潰す!」
他の部屋で寝てるものが起きない程度に大きな声で叫んだ。
第七章 終了
第八章に続く