二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第九章開始 ( No.284 )
- 日時: 2011/04/02 11:48
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 3GsmIGqB)
あらすじ
ニュージーランドで、速攻でB・S団員と出くわした秀夜たち。
ピアスとクエストの二人組だ。
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「で、もちろんOKですよね!」
派手少女ピアスが急かすように訊く。
「あ? ま、いっか…。でも俺はやだぞ。そっちで俺以外の誰と戦うか決めてくれ」
正直面倒くさい秀夜。
ふざけるなと後ろから声がした気がしたが、特に気にしない。
「りょーかーい! じゃあ…」
ピアスは少々考え込んだ後、
「そこにいる、あたしと同年代程度の貴方! お手合わせ願うわよー!」
まさかの由衣指名。こう見えて結構強かったりする由衣なのだが。
「え、私? ま、まあいいけど…面倒だなー」
最後の一言はかなり小さく、ほとんど聞き取れなかった。
「では早速始めましょう!」
何だかピアスの雰囲気に完全に支配されている気がする。
二人の準備は整った。
「面倒だなー…でもまあやってやりますよ、やってやりますとも!」
由衣(嫌々)はぶつぶつ言いつつも、ボールを取り出す。
「先に私ポケモンだすよ。頼むよ、ドリュウズ!」
由衣のポケモンは、大きなドリルをつけた、もぐらのようなポケモン、ドリュウズ。
前にフーの下っ端軍をまとめて蹴散らしたことがある。
対するピアスのポケモンは、
「カクレオン、GO!」
名前どおりカメレオンのような姿の、緑色のポケモン、カクレオンだ。
「先攻は貰うよ! ドリュウズ、ドリルライナー!」
ドリュウズは手と頭をそろえて、ドリルのように回転し、一気にカクレオンに突っ込む。ドリュウズを代表する技だ。
「カクレオン、守る!」
カクレオンは水色の護りのベールをまとう。
ドリュウズの回転攻撃を完全ガードだ。
しかしドリュウズ、隙がない。
ドリルライナーを弾かれても、体勢を崩すことなく、元の位置に素早く戻って来る。
「あたしね、ボスにバトルのコツを色々教えて貰ってるんだよ! そのあたしに勝つことが出来る?」
ピアスの顔に焦りはない。ドリュウズの身体能力の高さを見ても、慌てる様子はない。
それにしても、ピアスやロスト、ノックの話を聞いた限り、確かにボスは優しい奴かもしれない。
しかし、
「何かあたし、ボスに気に入られてるみたいで、色々面倒も見てくれるんだ!」
…ロリコン?
「カクレオン、影撃ち!」
カクレオンの影が伸びる。ドリュウズの死角となる後ろから影が飛び出し、ドリュウズに襲い掛かる。
「前に飛び出て避けて! そのまま瓦割り!」
ドリュウズは前に走り出し、影の襲撃をかわす。そのまま地を蹴って、拳をカクレオンに向ける。
しかし、
「隠れて!」
ピアスの指示と共に、カクレオンが消えた。
ドリュウズの動きが止まる。そこで突然後ろからカクレオンが現れ、
「火炎放射!」
まさかの火炎放射。どこをどう見てもカクレオンが炎を放てるとは思わないが、しかし、カクレオンは火を吹いた。
ドリュウズに命中、効果は抜群だ。
続く