二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン 第九章開始 ( No.288 )
- 日時: 2011/04/04 22:17
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 3GsmIGqB)
あらすじ
ピアスと勝負するのは、最年少の由衣。
由衣のドリュウズは、ピアスの戦略に苦戦する。
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ドリュウズが後ろから火炎放射を浴びた。
「ドリュウズ! 大丈夫? まだいける?」
由衣がドリュウズに呼びかける。
効果抜群ではあったが、まだドリュウズは立ち上がる。
「よーし、今度こそ決めるよ! ドリュウズ、気合の瓦割り!」
ドリュウズは再び地を蹴り、拳をカクレオンに向ける。
「はいまた隠れる!」
ピアスの指示でカクレオンは再び姿を消す。瓦割りはカクレオンには当たらず、地面を叩き割る。
「やっぱり隠れるか…ドリュウズ、穴を掘る!」
瓦割りで突っ込んだ勢いを生かして、ドリュウズは一気に地面に潜る。
「貴方はずっと地底で暮らしていた…。地面の上にいる敵がどこにいるか分かるよね?」
由衣は地面下のドリュウズに呼びかける。
ドリュウズに伝わったかどうかは分からないが、由衣はそれを信じる。
いや、由衣には分かる。
ドリュウズはきっと分かっていると。
「ふふふ、無駄無駄。あたしのカクレオンは修行により気配を最大限薄めているんだから。貴方のポケモンには絶対どこにいるか分からない。絶対に」
ピアスが笑うが、由衣は一切動じない。
(気配はドリュウズには関係ない。ドリュウズは地面の微妙な揺れを感じ取れる…。攻めるならここ!)
「ドリュウズ、全速力で瓦割り!」
カクレオンは見えない。地面の一箇所が少し動く。
正直、ピアスにもカクレオンが見えない。
よって、ドリュウズの攻撃に対して、うかつに指示を出せないのだ。
そして、地面が動いた次の瞬間にはドリュウズが拳を叩きつけていた。
カクレオンの姿が現れる。効果抜群の一撃をまともに叩き込んだのだ。
「ああっ、カクレオン!」
ピアスが叫ぶ。こうなるともう由衣ペースだ。
一度こちらの流れに引き込んでしまえば、月下 由衣は止まらない。
「追撃! ドリルライナー!」
カクレオンが地面に落ちる前に、ドリュウズは手と頭を揃え、回転して突っ込む。
ドリルライナーの一撃もカクレオンを捕らえる。
「とどめの破壊光線!」
最後の大技。ドリュウズは赤色の必殺の光線をカクレオンに撃ち込んだ。
カクレオンは数メートル吹っ飛び、力尽きていた。
「みんな勝ってるのに、私だけ負けるわけに行かないもんね! ドリュウズ、ありがと!」
由衣はそう言って、ドリュウズをねぎらう。
一方ピアスは相当落ち込んでいるご様子。
「まあしょうがないのですよ。ピアス、私たちに連絡ですよ。用があるから今すぐ着てくれ、だそうですよ」
「…」
落ち込むピアスの手を繋ぎ、クエストが六人に呼びかける。
「本当なら私も戦いたい所なのですが、急な用事により、私たちはこれで退散するのですよ。では」
クエストとピアスは去っていった。だんだん姿が遠くなる。
「さて、ここで皆さんに聞きたいことがある」
秀夜が皆に呼びかける。
「この地の大きな建物って何だろう」
続く