二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 天駆ける十二星座ポケモン ( No.292 )
- 日時: 2011/04/09 22:21
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: 3GsmIGqB)
あらすじ
教会のような城の裏庭には、例の石碑があった。
牡羊座ポケモンを倒すべく、中へ乗り込んでいく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回は、石版が朱色に光っている。
牡羊座のアリエイズはどんな奴なのだろうか?
魚座なら水タイプ、サソリ座なら虫タイプと想像はつくが、牡羊座だと想像がつかない。
「なあ綾。牡羊座のポケモンってどんなんだと思う?」
秀夜が綾に訊く理由は簡単、綾が一番頼れるからである。
「うーん…毛皮で攻撃を防ぐみたいな感じになるんでしょうか…?」
やっぱり想像がつかない。つか朱色の羊ってどんなのだよ。
六人は奥を目指して進む。
大広間にはいつものように大きな結晶と老人がいる。
「こちらはいつでもアリエイズを蘇らせられるぞ。準備さえよければ言ってくれ」
「はい。こっちも大丈夫です。お願いします」
秀夜はきっぱりと答える。
「よし、ではいくぞ」
老人の言葉と共に、結晶が動き出す。
…と思ったら、とたんに結晶が落ちた。結晶は弾け、中からアリエイズが姿を現す。
アンモナイトのように巻かれた白い角、首より後ろを覆うのは毛皮ではなく薄い金属のようなもの。その先は鋭く尖っている。
体毛は白く、目は長い毛に覆われて見えない。体は中々大きい。
そして何より、
「zzz…」
牡羊座のポケモン、アリエイズは、スヤスヤと眠っている。
「…え?」
バトルになるのだろうか。まあいいや。
(こりゃどう見ても鋼だな。ラグラージの出番がやけに多いけどラグラージだな)
「よし、また頼むぞ! ラグラージ!」
すっかり秀夜の右腕となったラグラージ。今回も重量級の対決だ。
当然だが秀夜が先攻だ。
「ラグラージ、アームハンマー!」
ラグラージは重い拳を振るって、寝ているアリエイズに猛突進する。
その拳を、アリエイズの額に思い切り叩きつけた。
アリエイズの目を覆っていた体毛がめくれ上がる。アリエイズの目がかっと開く。
見る見るうちにアリエイズの体が赤くなっていく。目は凶暴で、鬼のような形相に変化する。
そのアリエイズが吼える。ラグラージも拳を握り締める。
「怯むな、攻めにいくぞ! ラグラージ、もう一発アームハンマー!」
ラグラージはもう一度拳を振るって、アリエイズに向かう。
しかしアリエイズのパワーは桁違いだった。
角をぶつけて逆にラグラージの拳を弾き飛ばした。
「何だと!?」
ラグラージの重い拳が、簡単に跳ね返された。
タウロススでさえここまで簡単には弾けなかったはずだ。
「…どうやら、お前はかなりの強敵になりそうだな、アリエイズ」
秀夜の口は笑うが、目は険しい。
アリエイズはまた吼える。鬼のような形相で、眠りを妨げた目の前の敵を蹴散らすために。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオン!」
続く
アリエイズのイメージはスマブラXの亜空の使者のタウタウです